じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
夕暮れ時の文学部中庭。2月17日(日)17時29分頃撮影。手前はソメイヨシノの枝。奥の円錐型の樹木はメタセコイア。月齢10の月も見えている。
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【思ったこと】 _80217(日)[教育]大学教育改革プログラム合同フォーラム(9)特色GP学士課程(7)特色GP終了後の新しいGP/2008年国公立大学の出願結果 2月9日(土)夕刻に行われた分科会 特色ある大学教育支援プログラム(学士課程):パネルディスカッション では、このほか、学士教育のあり方についての論議や、特色GP募集終了後の新しいGPについての紹介があった。 前回まで取り上げてきた「学士力」に関しては、 それぞれの大学で具体的な目標を設定し、入学時と卒業時の差分を教育成果として評価する。 というのが共通の認識であったように思えた。但し、その一方で、国際標準もある。いくら「個性輝く」と言っても、あまりにも低いレベルで卒業させるわけにはいくまい。 特色GP終了後の新しいGPについては、他の分科会等でも種々言及されていたが、
ところで、2008年国公立大学の出願結果情報が、代々木ゼミなど、各種、受験生向けサイトを通じて公開されている。その中で私が気になるのは、人文系学部の出願者の減少である(以下の数値は2月16日現在のデータに基づく)。 私のところ(O大学文学部)では、前期試験の出願者は2.0倍で、昨年の2.8倍を大きく下回った。昨年はセンター試験の平均点が下がった影響で難関校からのシフトがあり、今年はその反動で倍率がやや下がるだろうとは予想されていたが、2.0倍というのは予想外に低すぎた。合格者数は募集定員より若干多く決定されるのが普通なので、実質は2.0倍割れということになる。私も、広報交流委員として、高校への出前講義や、オープンキャンパス、説明会、ホームページ更新作業などで、微力ながら貢献してきたという自負があったのだが、倍率低下に歯止めがかからなかったのはまことに残念である。 では、私のところより難易度が高いと言われる周辺大学はどうだろうか。まず、お隣のK大学文学部だが、前期試験の倍率は昨年3.5倍から2.3倍に減っており、私のところ以上に減少率が大きい。同じく、お隣のH大学文学部のほうは、昨年2.3倍から2.5倍へと微増。といっても、O大学やH大学文学部の志願者減を埋めるほどの数ではない。 このあたりは、関係する委員会で精密に分析してもらいたいところであるが、
●入学時では、どんな人間に育つのかは未知数。入学後にさまざまな学問領域をできるだけ広く学び、自分に合ったテーマをみつけ、自分なりに成長する という個性重視型の教育が行われてきたように思う。それはそれで魅力的であるとは思うのだが、もし受験生に、そういう学部を敬遠し人材養成目的が明確なところにシフトする傾向があるならば、国立大学法人の大学としては、やはりそういうニーズに応えていかなければやっていかれないのは当然。学部としてGP申請に組織的に取り組む時期に来ているのではないかという気がする。 次回に続く。 |