じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
3月6日早朝もよく晴れ、東の空地平線スレスレに、月齢27.7の月と金星、さらにその右上に水星を眺めることができた(写真上は05時47分、写真下は05時45分撮影)。なお、この日の04時19分には、北米方面で金星食が見られたという。残念ながら、金星食が起こった時間帯には、まだ月も金星も地平線の上には上がってきていなかった。 |
【思ったこと】 _80305(水)[教育]大学教育改革プログラム合同フォーラム(19)現代GP環境教育(3)/まとめ 表記の分科会では、副部会長・安井氏の「挨拶」に続いて3件の事例報告があった。それぞれ、よく組み立てられていて実効性のある取り組みであるとは思ったが、若干疑問に思ったのは、それらが、「次の時代を担う優れた人材養成」を目ざしているのか、それとも、教養教育や全学共通教育の一環として位置づけているのか、という点であった。もちろん、環境教育というのは幅広い知識や体験が必要であり、スペシャリストよりもゼネラリストの養成が必要であるという面はある。しかしその目的とするところが「環境教育」ではなく、「環境問題」をテーマや材料とした教養教育であるとするならば、むしろ特色GPとして位置づけたほうが良いようにも思えた。 ま、それはそれとして、環境教育自体はきわめて重要であり、日本ばかりでなく世界全体のすべての初等中等教育、さらには大学教育課程の中に、必修要件として組み込むべきものであるとは思う。今後、「全学規模で環境教育にどのように取り組んでいるか」という形で、点検・評価していくべきである。 なお、余談だが、副部会長・安井氏の市民のための環境学ガイドの3/6現在の最新のコンテンツ(3/6現在)では、「環境超長期ビジョン」という興味深い話題が連載されている。合わせてご参照いただきたい。 さて、19回にわたり、平成19年度「大学教育改革プログラム合同フォーラム」の参加メモ・感想を連載してきたが、とにかく、この種のフォーラムは、参加者各自がそこで得た情報を自分の大学に持ち帰って、自らの大学のこれからの改革に活かすことができて初めて成果ありと評価されるべきものである。でなければ、フォーラム開催に要した多額の税金、また各大学が支弁した参加者派遣費用がムダになってしまう。 これまでのところ、合同フォーラムを開催したこと自体の効果検証は、参加者数や参加者からのアンケート結果の集計程度に終わっているようにも見えるし、各大学においても、参加者を派遣したことの費用対効果については十分な検証がなされていないように思う。決して、検証が不十分だからやめてしまえと言っているのではない。フォーラム開催や参加者派遣によって得られたポジティブな部分を情報として共有し、さらに積極的な活用をめざしていくことが大切であると言いたいのだ。 |