じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 岡山大学構内でお花見(40)ルドベキア

 文学部中庭に咲くルドベキア。美しい花であるが繁殖力旺盛で、特定外来生物のリストに挙げられている。写真には他に、ハルシャギク、ハクチョウソウ、また奥の方の白い花はすべてヒメジョオン。(すでに撤去したオオキンケイギク以外の)雑草の花の最強軍団の揃い踏みといった感じ。


6月26日(木)

【ちょっと思ったこと】

競馬の儲け話についてのクリシン

 各種報道によれば、東京・目黒区にあった投資会社が、「馬券を共同購入すれば必ずもうかる」とうたい、配当を約束して全国の5000人の会員からおよそ70億円を不正に集めていた疑いが強まり、幹部3人が出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで逮捕されたという。同社は、馬の血統などをもとに7割以上の確率でレース結果が的中する手法を開発したと称して会員1人当たり10万〜400万円の資金を集めたという。

 この種の報道でいつも疑問に思うのだが、なぜいとも簡単に、こういうインチキ話に騙されてしまう人たちがいるのだろうか。もし、本当に、7割以上の確率で結果が的中できるような手法を見つけた人が居たとしたら、そんなことは決して第三者に知らせたりはしないだろう。こっそりと自己資金で馬券を買い、すでに大金持ちになっているはずである。

 そもそも競馬のようなギャンブルは、特定の馬(あるいは順位の組み合わせ)に人気が集中するほどオッズが下がる仕組みとなっている。いくら勝ち馬が確実に予想できたとしても、全員がその馬券だけを買ってしまったら儲けにはならない。本当にそういう手法を開発できた人であるなら、できるだけ目立たないように、こっそりと万馬券を当てたりして利益を蓄積していくはずである。


 このWeb日記でも何度か取り上げたことがあるが、「予知能力を持った人はこの世に存在するか?」という問題も同じように考えることができる。もしそういう人が存在したとして、少しでも贅沢な暮らしをしようと望んだ場合は、各種の投資やギャンブルに手を出すことになるだろう。しかし、次々と予想を的中させて大儲けすれば必ず目立つようになる。そうなると、いずれ悪者に誘拐されて、彼らの利益のために予測を強いられるようになる。もっとも真に予知能力を持った人は、誘拐という出来事まで予知してしまうかもしれない。となると、何とかして目立たないようにと隠れて暮らすことになり、結果的にそう言う人は発見不可能であり、また予知能力を使うリスクを避けようとするため、結果的に平凡な人と区別する必要がなくなる。