じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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8月1日以降降水量ゼロの日が続いていた岡山であったが、下旬になってから今までの不足を補うようかのような長雨が続いている。これまでのところ、8月の降水量は、8月23日の12.5ミリ、8月26、27日の各7.5ミリ、8月28日にも朝7時までに4.5ミリを記録している。

 この雨の中、農場のヒマワリが勢いを取り戻しつつある。ここのヒマワリは、7月にいったん苗として植え付けられていたが、その後の炎天と少雨のため、いったん「砂漠化」してしまった。現在あるのは、その後の種まきにより実生で育っているものと思われる。



8月27日(水)

【ちょっと思ったこと】

子ども科学電話相談での「震度とマグニチュードはどう違うのか?」という質問

 26日、車を運転中に、ラジオのスイッチを入れたところ、夏休み 子ども科学電話相談をやっていた。子どもたちがどういう質問を出してくるか、それに対して解説者の先生方が子どもたちの疑問を建設的な方向にふくらませつつ、どのようにわかりやすく解答するのかを興味深く拝聴した。

 質問の中に「震度とマグニチュードはどう違うのか?」というのがあった(ネットでも拝聴可能)。ポイントとして
  • 地表で揺れの強さをどう感じたかが震度、地震そのものの大きさを表すのがマグニチュード。地震を起こす側の尺度がマグニチュード、受ける側の尺度が震度。
  • 同じような数値で示されるので往々にして混同されやすい。
というようなお答えであったと思うが、質問者の学年によっては、もう少し具体的なイメージ、例えば、声の大きさを測るときに、その人自身の声の大きさと、それを聞く人の感じ方という2つの測り方があるというようなたとえがあると良かったのではないかと思った。

 質問者は、もしかすると、震度やマグニチュードの数字自体が何を意味しているのか、つまり、何を測っているのではなくて、震度6とかマグニチュード7が何を基準にどういう計算で決められているのかを知りたかったのかもしれない。私の知る限りでは、震度はもともとは順位尺度(順序尺度)であり、強さの段階を表すのみであった。その後、機械的な測定が可能になったと聞く。マグニチュードのほうはエネルギーの対数をとったもので、マグニチュードが2増えるとエネルギーは1000倍になるということであるが、対数は子どもには分からないだろう。但し、ウィキペディアの解説にあるような
  • マグニチュードが1増えるとエネルギーは約31.62倍、2増えると1000倍となる。
  • マグニチュードが1増えると地震の発生頻度はおよそ10分の1になる。
  • 一般にM6以上では災害となることがある。M7クラスの直下型地震では、条件にもよるが大災害になる。阪神淡路大震災はM7.3(Mw6.9)である。また、東海地震や南海地震といったプレート型地震はM8前後である。
  • M5未満では被害が生じることは稀で、M2〜3程度の地震は、ほとんど人に感じられることはない。
といった目安は、数字の大きさの意味を直感的にとらえる上で大いに役立つと思う。