じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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§§  某ダイエット番組でバナナが取り上げたため、バナナ不足が続いているという話を聞いた。写真は大学構内にある芭蕉の花。実の形はバナナに似ているが、残念ながら食べられない。なお、芭蕉の花というのは長期間咲き続け、冬になっても黒っぽい残骸が残っていることがあるようだ。2004年2月20日の日記にその比較あり。直近の写真は2008年6月17日の楽天版と、7月23日の日記にあり。



10月05日(日)

【ちょっと思ったこと】

雨降りの1日

 10月5日の岡山は、朝07時台から雨が降り始め、6日の午前01時頃まで、18時間近い連続降雨を記録した。6日朝の時点での24時間総雨量は42.5ミリ。気象庁のデータによれば、1日の降水量としては、4月17日の43.5ミリにつぐ今年2番目の多さ。念のため4月17日の日記を参照したら、「今年の4月は雨が多い」とちゃんと書いてあった。

【思ったこと】
_81005(日)[心理]日本心理学会第72回大会(12)超高齢者研究の現在(4)超高齢期の身体・心理・社会的機能とWell-being(1)

 今回からは、3番目の高山氏による、

超高齢期の身体・心理・社会的機能とWell-being

という話題提供について感想を述べさせていただく。なお、前回までの部分は、公開されている二次資料などの引用への言及が多かったので、パワーポイントスライドで提示されていたデータをそのまま転記させていただいたりしたが、今回から取り上げる内容はオリジナルのデータが含まれていることもあり、具体的数値についての言及は必要最小限にとどめさせていただく。

 話題提供ではまず、なぜいま、超高齢者研究が必要になっているのか、その理由がいくつか挙げられた。その1つは、第3年代(Thrd age、前期高齢者)との質的な違いである。これまでの生涯発達や老年学の研究によれば、第3年代では優れた可塑性や適応性が数多く発見されてきたが、第4年代ともなると明らかな脆弱性が出てくるという。長寿先進国の日本こそが先頭になって取り組むべき課題であるというように理解した。

 さて、ここで問題となるのは、どういう形で実証的な研究を進めていくのかということである。まずは対象の全体像を把握する必要があるが、これはかなりの規模となり、金銭的、人的な資源なしには実施できない。ここでは、いくつかの大学、学部の専門家が研究組織を作り、大規模な調査が行われた。ネットで検索したところこちらにその概要が紹介されていた。

 この種の調査で問題となるのは、対象者が比較的“健康”で“意欲のある”お年寄りに限られないかということである。対象者のプライバシーの問題もある。また、面接調査や質問紙調査の回答では、「自分をよく見せかける」、「体面を保つ」、「自分を支えてくれる周囲の人々をよく見せかける」といった歪みが生じる可能性がある。それと、調査が大規模であればあるほど、ごく少数の希有なライフスタイルが平均値や比率の中に埋もれてしまうという恐れも出てくる。なお、この調査では、縦断的研究方法による超高齢期のエイジングプロセスの解明も行われたということであった。


 次回に続く。