じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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§§ 2008年版・岡山大学構内の紅葉(3) 9月25日の日記に掲載した図書館横の楷の樹の紅葉その後。色はあまり変わっていないようにも見えるが、枝の先のほうの葉っぱが減ってきた。昨年11月20日に見られたような真っ赤な紅葉が実現するかどうかは微妙。


10月10日(金)

【思ったこと】
_81010(金)[心理]阪神が負けたから株が下がったのか、株が下がったから阪神が負けたのか

 10月8日の日記で、

阪神タイガースが負けるから株が下がる

という阪神ファンなりの愚痴をこぼしたところであるが、その後もニューヨークと東京の株式市場では暴落が続き、いっぽうプロ野球セ・リーグのほうはとうとう、優勝へのマジックナンバーを「2」としていた巨人が、10日夜、神宮球場で行われたヤクルト戦に勝ち、2位阪神が敗れたため、巨人の2年連続、32回目のリーグ優勝が決まってしまった。この春以降首位を独走し、一時は巨人に13ゲーム差をつけていた阪神の凋落ぶりは、まさに株価暴落そのものと言えよう。

 ところで、10月8日の日記では、「阪神が負けるから株が下がる」と書いたが、株が暴落した日と、阪神の負けた日の順序関係から言うと、暴落したあとで阪神が負けるケースのほうが多く、むしろ「株が下がったから阪神が負けた」と言えないことも無い。もっとも、世の中では、「原因→結果」という1回限りのイベントで完結するような現象はきわめて少ない。大半は、2つの事象の相互作用のスパイラルによって変化していくものである。オペラント条件づけなどまさにその好例であって、ある行動が結果を生み、その結果が次の行動を増やし、それによってさらにたくさんの結果が出現するというようなスパイラルの中で強化されていくものなのである。

 冗談や愚痴ではなく、科学的な目で、「阪神の敗北」と「株の暴落」の関係を分析するならば、両者の因果関係を裏付ける理論的根拠は乏しい。但し、次のような可能性は皆無ではないかもしれない。
  • 阪神の主力選手たちは多くの金融資産を保有しており、株が暴落した日には意気消沈して、日頃の実力を発揮できない状態にあった。(株暴落→阪神敗北)
  • 阪神が負けると、阪神ファンの投資家は意気消沈して投げやりになり、株のほうも投げ売りに転じる(阪神敗北→株暴落)
  • 「阪神が負けると株が下がる」という相関性に予測力があることに注目した投資家が、阪神が負けた翌日には早めに売り逃げしようと殺到する(阪神敗北→株暴落)
 ま、いろいろ考えられるが、4月以降の阪神の勝率と、平均株価の推移を、それらが何の数値であることを隠してグラフ表示したとしたら、かなりの連動性が認められるのではないだろうか。であるとするなら、金融危機の打開のためには、何が何でも、阪神タイガースがクライマックスシリーズで勝利し、日本一になることが不可欠ということになるんだが、いまの阪神にそれだけのパワーが残っているかどうはか不明。金融危機打開のための緊急措置として、大リーグの有力選手を阪神タイガースに「注入」し、何が何でも阪神を日本一にするという手だてをとれば、望みはあるだろうが。