じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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農学部・農場の田んぼが収穫間近となった。夕日に照らされて黄金色に輝いている(10月21日撮影)。
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【ちょっと思ったこと】
申請書提出も一苦労 毎年この時期に、某研究費の配分を申請している。その学内チェック締切が22日となっており、何とか間に合うように書類を作成したのだが、いざ、電子申請の段階になって非常に苦労した。全国の大学がみな同じ頃に締切を設定しているためだろうか、21日頃から、申請窓口サイトが大混雑してエラーばかり出た。主な「症状」としては、
でもって私自身の提出のほうだが、22日の深夜に自宅からアクセスしたところ、さすがに利用者が少なくなっていて、何の問題もなくアップロードに成功した。 |
【思ったこと】 _81022(水)[心理]日本心理学会第72回大会(26)認知症の生と死を考える(3) 認知症の生と死を考える というシンポジウムについてのメモと感想の3回目。 さて、複数の話題提供者が指摘されていたように、認知症は、「置き忘れ、喚語障害」、「複雑な仕事でのミス」、「新しい場所でのミス」といった軽度の段階から、「信号無視」、「着衣失行」、「トイレの水が流せない」といった中程度、さらに、「攻撃的行為」「理解できる単語が1つ」、「歩行障害」、「笑う能力喪失」、「混迷・昏睡」という重度の段階へと進行する。これらはおおむね4つの段階に区分され、軽度の2段階までのところでは、進行を遅らせたり、ある程度の回復が期待できるということであった。それゆえ、この段階でいかにして適切な対処をするのかが重要なカギとなる。 その1つとして、当人の言動を頭ごなしに否定せず、当人の生活史の文脈のなかで適切に肯定することが進行を遅らせたという事例が紹介された。「夫が浮気している」ばかり口にする人がいる。客観的にみて浮気の事実が考えられなかったとしても、そのことを肯定することがプラスになる場合があるということであった。また、息子さんを失った女性の場合、息子を求めるという行為が、ゴミやティッシュを集めるという行為に置き換わる場合がある。その場合、願っているものが実現できないと重度化が早まってしまう。脳細胞は死んでいるのではなく機能低下しているだけであり、満足感と安心を与えることが第一というようなお話であった。 次回に続く |