じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【思ったこと】 _90111(日)[一般]地デジ移行のウソホント(8)まとめ この連載の最終回。 2011年7月24日の地デジ完全移行に関して、現時点までに私が理解した範囲のことをまとめると以下のようになる。
このほか、この連載をまとめるにあたって大きな問題点であろうと思うのは、やはり、コピー制御(CPRMや、B-CASカード)であろう。ウィキペディアの「B-CASによる機器認証」項目によれば、 ...地上デジタル放送では災害情報番組など一部を除き対応機器にB-CASカードを挿入する事が必須になり、挿入しないと視聴などが不可能になった。ということであるが、私が素朴に疑問に思うのは、単に地デジ番組を受信するだけで録画には関心が無いという人までが、なぜ受信の段階でコピー制御の制約を受けなければならないのかという点である。ネットで得た情報によれば、日本国内で地デジチューナーが安価に製造できないいちばんの理由は、B-CASカード認証を組み込むためのコストアップであるという。このことが地デジ普及の最大の障壁になっているという指摘には、私も同感である。なお、ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズという会社についても、ネット上では、会社の実態、経営の透明性、一私企業による独占性などについて批判の声が上がっているようだ。 いま上に述べたのは、受信段階でなぜコピー制御の制約を受けなければならないのかという点であったが、2009年1月9日の日記でも述べたように、私自身は、録画段階であっても、個人使用の範囲でのダビングをする行為に制約をかけることは望ましくないと考えている。もちろん著作権保護は大切なことだとは思うが、それは別の形で取り締まれば十分に防げるはずだ。 そもそも、無断でダビングして海賊版販売で金儲けをしようとするような行為は、必ず、外に漏れるものだ。なぜなら、金儲けするためには何らかの形で、不特定多数に宣伝広告を発信しなければならないからである。であるからして、そのような販売行為を厳罰化すれば十分に防げるはずであり、それでもなお闇取引が横行するということであれば、おとり捜査を導入すればよい。例えば、クチコミサイトやメイルなどで、海賊版を販売するサイトが発見された時は、おとり捜査官がわざと契約し、海賊版の受け渡しの証拠を押さえた上で摘発すればすむはずである。それでもなお著作権侵害を恐れる人(作品)は、最初からテレビに出なければいい。テレビに出ることはその人(作品)の宣伝にもなっているはずで、ダビングされたからといって直ちに損害になるとは思えないのだが、最終的には、それらのメリット・デメリットを天秤にかけたうえで、相応の出演料を受け取って出演するか、もしくは出演を一切拒否するのかを決めればよいだろう。 このほか、人気映画などは有料放送のみで配信すればよい。とにかく、大多数の番組は、ダビングされたからといって被害を受けるような内容とは思えないし、そもそもダビングしようとさえ思わない。繰り返し言うが、金儲け目当てのダビングは別の形でいくらでも取り締まれるはずだ。 なお、我が家に限って言えば、当面、薄型テレビを購入するつもりはない。高精細画質は魅力ではあるが、そういう番組を毎日長時間視るほどの時間的余裕はない。帰省した時にでも海外の自然風景取材番組を視ればそれで十分。また、すでに述べたように、私の場合、DVD-Rにダビングした番組をパソコンのDVDドライブで再生しながらWeb日記を書くことが多いので、CPRM対応録画では用はなさない。アナログ放送が続く限りは、アナログ型で受信しダビングを続けることになるかと思う。 |