じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



01月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
§§
 1月28日の岡山の最低気温はマイナス0.2度まで下がった。気象庁の統計によれば、今年の1月、最低気温が氷点下まで下がった日数はこれで9日となった。昨年1月の5日を大きく上回っている。

 写真は、大学構内の車の屋根に降りた霜。氷雪地帯を思い出させる風景。



01月29日(木)

【ちょっと思ったこと】

高速道路1000円乗り放題で何が変わるか

 2008年度の第2次補正予算案が1月27日に成立した。この補正予算には「低額定額給付金」、「緊急雇用対策」なども盛り込まれておりいろいろな議論が出ているようだが、我が家に限って言えば、いちばん恩恵を受けそうなのが高速道路料金の引き下げである。各種報道を総合すると、その中味は
  1. 普通車以下は休日(土日祝日)に地方の高速道路を1000円で乗り放題
  2. 首都高速道路、阪神高速道路は休日に700円区間を500円に引き下げ(首都高の土曜は除く)
  3. 本州四国連絡橋の通行料金も上限1000円
  4. 適用外地域を途中で通っても両側の料金は合計で1000円。例えば、青森から鹿児島までは、大阪圏の通過料金(1500円)を加えて2500円。
  5. 日付をまたいで利用する場合も、一部が休日にかかれば「1000円」が適用される。
  6. 平日も地方で全車種に3割以上の割引
  7. ETC搭載車が対象
  8. 実施は予算関連法案成立後の3月中からの見込み。
 私が特に注目しているのは、岡山から四国方面に観光に行く場合の料金である。例えば、石鎚山に登るために「岡山IC」から「いよ西条IC」まで向かう場合、こちらのサイトで計算をすると、平日の普通車の料金は、

●6,800円 135.4km 1時間45分(山陽道-> 瀬戸中央道-> 高松道-> 松山道)

となる。いっぽう、岡山から鳥取県・米子までは

●3,400円 133.4km 1時間41分(山陽道-> 岡山道-> 中国道-> 米子道)

となっていて、時間も距離も殆ど同じなのに、四国方面は2倍の料金がかかっている(通勤割引をうまく利用すると、吉備SAスマートから蒜山ICまで1350円、蒜山でいったん外に出て、別のETCカードで再度通勤割引を使うと500円、合計1850円で米子まで行かれるという裏技もある。なお、岡山ICから蒜山ICまでは100.5kmであるため、僅かの差で通勤割引が適用されないのでご注意)。

 とにかく、ほぼ同じ距離であるにもかかわらず、四国方面へのドライブはべらぼうにカネがかかる。2005年7月15日の日記にも書いたが、車で四国の山に登るより、富士登山のバスツアーに参加したほうが割安というのだから皮肉である。

 そんなこともあって、これまで、岡山からの日帰り旅行は圧倒的に山陰方面が多かった。高速道路1000円乗り放題(瀬戸大橋経由でも2000円)が実現すれば、月に2回くらいは四国方面への山登り、このほかヒマを見つけて1泊2日の温泉旅行や、明石海峡大橋を通って淡路島方面にも行ってみたいと思う。高速道路1000円乗り放題が実現すれば、我が家に限らず、こういう形で四国や淡路島を訪れる人は飛躍的に増え、四国では一大観光ブームが起こるのではないだろうか。

 では、このことで山陰方面の観光客は減ることになるか。確かに、岡山在住者からみれば、四国に行くほどの割安感は無い。しかし、近畿方面からの旅行者は逆に増えるものと思われる。

 むしろ、それらのとばっちりを受けるのは、高速道路から離れた観光地ではないだろうか。

 あと、土日祝日に限って1000円化ということなので、平日の観光客が逆に減るという可能性もある。金曜日に出発して土曜日の午前0時1分にICから外に出るとか、日曜日の23時59分にICに入って、夜通し運転するというようなケチケチ旅行をする人も出てくるかもしれないが、そのことによる過労運転、交通事故なども心配される。