じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 2月12日の夕食後の散歩時に眺めた月齢17.2の月。岡山ではこの日、今年初めて黄砂が観測され、空全体が薄明るくなっていた。



02月13日(金)

【ちょっと思ったこと】

競売にかけられるお城

 2月12日夕刻の民放ニュースによれば、愛媛県松山市にある「お城」が競売にかけられることになったという。ひょっとして松山城?と思ったが、実際はお城の形をした元・ラブホテルであり、「道後城」などと呼ばれていたようだ。ネットで検索したところこちらが公式情報があった。土地面積は1万4995平米、外観も相当のものである。もっとも、土地付きの最低売却価格は1億4500万円となっているというから私には到底手が出ない。また、仮にタダで譲り受けたとしても、維持費と固定資産税だけでが毎年何百万円もかかりそうな気がする。

 外観だけから見ると、小中高校や幼稚園、その他生涯学習施設などにも向いているように思えるが、元々がラブホテルというのはちょっと印象が悪い。元ホテルであったというなら、大教室ではなく個室が多いと思われるのでむしろ、高齢者の入居施設として利用したら喜ばれるのではないか。お城の殿様や御台所になった気分で余生を送るというのは悪くない気がする。

※余談だが、ネットで「道後城」を検索していたところ、あやしい城という興味深いサイトが見つかった。じっさい、全国にはお城の形をした建造物が各所にある。このサイトでも紹介されているお菓子の壽城は、大山・米子方面を訪れた時にはいつも目にするし、国道53号線沿いにも廃屋化したお城風の喫茶?があり、20年前からそのままの状態で放置されている。このほか、国道180号線近くの山のにもお城風の建築会社があって、かなり目立っている。




不思議な国ニッポン

 各種報道によれば、小泉元首相は12日に開かれた郵政民営化の推進を訴える議員グループの会合に出席し、麻生首相の一連の発言について「怒るというより笑ってしまうくらい、ただただあきれる」などと述べ、厳しく批判した。このほか、自動車や家電メーカーの事業縮小・人員削減のニュースが相次ぎ、日本のDGPは年率で2桁マイナスになるとも言われている。

 そういう中で私が不思議でならないのは円の独歩高である。1月22日の日記で、
NIKKEI NET 外国為替情報によれば、1月22日06時22分現在では
  • 1ドル 89.37 - 89.42
  • 1ユーロ 116.60−116.64
  • 1英ポンド 124.87−125.00
  • 1スイスフラン 77.51− 77.61
  • 1豪ドル  59.35−59.43
などとなっている。
と記したところであるが、2月13日6時52分現在でも独歩高傾向は続いており、
  • 1ドル 90.96-91.00
  • 1ユーロ 117.04-117.10
  • 1英ポンド 129.78-129.89
  • 1スイスフラン 78.21-78.32
  • 1豪ドル 59.33−59.40
などとなっていて大差ない。またこの期間には、1ポンド120円、1ユーロ115円などという時もあった。

 素朴に考えると、国内で、政治が混乱し、企業の収益が悪化している時には、その国の通貨の価値は下がるものだと思うのだが、なぜか日本の円だけが独歩高を続けている。このさい円高差益を還元するような施策を徹底的に講じれば国民も豊かになるし、いくぶん円安になることで輸出依存企業の救済にも役立つと思うのだが、何とかならないものかなあ。けっきょく、日本人は円高を活用する術を知らないと思われていることが独歩高の一番の原因かもしれない。