じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 2009年版・岡山大学構内でお花見(45)収穫直前のエンドウ畑

 農場の一角で赤エンドウが栽培されていたが、5月20日の夕刻までにはすべて収穫された。写真は20日早朝の様子。なお、赤エンドウは、「ツタンカーメンのエンドウ」などと呼ばれているが、実際にはいろいろな品種があり、莢が赤いというだけで「ツタンカーメンの墓から出土した」と考えるのはかなりアヤシイと思う。ネットで検索したところ、こちらに、詳細な批判的考察があった。


5月20日(水)

【ちょっと思ったこと】

新型インフルエンザ、いよいよ来岡か

 兵庫と大阪で新型インフルエンザの国内感染が広がっているが、5月20日には滋賀県大津市でも男子学生1名の感染が確認されたという。滋賀県内の私立大に通学するこの学生は、15日から18日早朝まで神戸市の親類宅を訪問していたということである。

 私の大学では幸い、5月20日時点で感染者は確認されていないが、兵庫県内・播磨地域から自宅通学している学生も居るし、就職活動のために阪神地域に足を運んでいる学生もたくさん居る。このまま感染者ゼロを保ち続けられるとは考えにくい。来岡()は、もはや時間の問題か。
]「来岡(らいこう)」は岡山語で「岡山に来る」という意味。

 上記とは別に、東京・八王子市と川崎市でも女子高校生2名の感染が確認されたという。報道によれば、この2人は今月11〜18日まで、同じ学校の生徒5人と英語教師1人とともに米ニューヨークに滞在。19日に成田空港に帰国。機内で発症し、成田空港に到着した時点で39度の発熱があったが、検疫ではインフルエンザA型もB型も陰性との診断を受けていた。もう1人も成田空港到着時は38.5度の熱があったが、検疫ではインフルエンザA型もB型も陰性だったという。

 この、関東方面での発症は少々気になるところがある。たった一度の検査で陰性と診断されてしまえば、38.5度や39度の熱があってもそのまま帰宅できてしまうような検疫体制であれば、ウイルスの侵入は到底防げない。というか、阪神地域での国内感染も、成田や関空あたりで検疫をくぐり抜けた感染者からもたらされたものであったはずだ。

 幸い、今回の「新型」の感染力や病原性などは季節性インフルエンザと変わらないとされているが、将来、致死率の遙かに高い「新・新型」が発生した時にも、けっきょくは、同じような形で国内に入ってくるものと思われる。これを完全に防ぐには、純鎖国体制をとり、すべての入国者に10日間程度の停留を強いるしかないが、これでは日本経済は成り立たない。けっきょくは、100%の防止ではなく、少数の犠牲を覚悟した上で最大多数を守るということになってしまうのだろう。そしていずれは、人類滅亡、もしくは、ごく少数の生き残り者による復興が測られることにならざるを得ない。

 ま、あまり悲観的に考えてもどうなるというものでもない。できる限りの対策をとりつつ、かかってしまった時には、自己治癒力を信じるほかはない。