じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【思ったこと】 _80610(水)[心理]ゴミの不法投棄はなぜ起こるか(3) 昨日の続き。今回は、
不法投棄というと大げさかもしれないが、ちょっとしたごみのポイ捨て、ごみステーションへの時間外、あるいは指定曜日外の持ち込みは、利便性によって強化されているのではないかと思われる。具体的には
これらはもちろん、迷惑行為を無くすような人為的な強化・弱化随伴性でコントロール可能であるが、100%の改善は難しいかもしれない。 余談だが、上京した時にいつも思うのは公共的な場所にゴミ箱がほとんど置いていないということである。用務先の近くの公園でコンビニで弁当を食べた時などに困るのだが、公園内では「ごみはお持ち帰りください」看板があって捨てることができない。持ち帰れと言われても、まさか岡山まで持ち帰るわけにはいくまい。しかし、地下鉄の駅にもゴミ箱は1つも置かれていない。テロ対策など、その必要性は分かるとしても、とにかく、捨てる場所が無ければポイ捨てしてしまうという人も出てくるかもしれない(←私は絶対にポイ捨てしないけれど)。 それから、帰省の時などの生ゴミの処理も非常に困ることがある。じっさい、高速道路のサービスエリアのゴミ箱に捨てる人が多いらしく、サービスエリアにはわざわざ「家庭からのごみの持ち込みはお断り」というような看板が出ていることがある。 前にも書いたことがあるが、主要なICの入り口の所で毎日ごみ収集車に待機してもらい、その場で帰省する人が持ち込む生ゴミを収集するような対策をとれば、家庭内で長期間生ゴミを放置してカラスに食べられたりハエが発生したりする恐れが無くなり、かつ、サービスエリアまでわざわざごみを持ち込む人も居なくなるので便利ではないかと思う。岡山市の場合、有料の指定ごみ袋使用が義務づけられているので、そういう袋にちゃんと入れてある生ゴミであれば、ICの入り口で収集してもコスト的には変わらないように思われる。 要するに、ごみの不法投棄は、それを弱化することが第一ではあるが、不法投棄を強化している要因を探り出して、迷惑にならないような代替行動の強化に置き換えれば、結果的に問題現象を解決することができるというわけだ。 次回に続く。 |