じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



09月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
§§
 米国内移動中に見かけた迷惑雑草。写真右は、岡大・時計台前の近縁種。日本国内の迷惑雑草には北米原産のものがかなり多い。


9月14日(月)

【思ったこと】
_90914(月)[旅行]旅行人生もそろそろオシマイか

 9月2日から10日まで米国を旅行した。過去の記録からざっとカウントしてみたところ、私自身の海外旅行の回数は、今回の旅行を含めて28回、滞在した国・地域は27、合計日数(機中泊を除く宿泊回数)は250日前後であることが分かった。仕事などの事情で頻繁に海外に出かけておられる方を別とすれば、この回数や日数は日本人の平均よりはかなり多いのではないかと思われる。

 滞在日数の多い順に国・地域を並べると、10日以上滞在した国は
  1. 中国:65日(他に、台湾に3日)
  2. ロシア:42日(旧ソ連時代のロシアを含む)
  3. オーストラリア:13日
  4. ボリビア:10日
  5. インド:10日(空港での野宿を含む)
となっており、それ以外の国はごく短期間の訪問にすぎないことが分かる。ちなみに中国が多いのは、シルクロードやチベットなど私好みの大自然が多いため。ロシアは、語学研修ツアーに参加したことがあるほか、シベリア鉄道やカムチャツカの登山などを含んでいる。

 旅行回数が28回ということは、1回あたり30万〜40万円程度の支出としても総額では1000万円を超える。岡山ならファミリー向けマンションが一戸買える額になるが、私個人としては、旅行費用にこれだけの額を投じたことには、マンション購入以上の価値があったと思っている(←妻にはしょっちゅう文句を言われているが)。最近では地デジ・高画質のの海外取材番組などで居ながらにして海外旅行気分を味わえるようになってきているが、やはり、現地に行ってみなければ体験できないような壮大なスケールの大自然というものがある。

 もっとも、こうした旅行人生もそろそろオシマイとなる可能性が出てきた。今回の旅行から戻ったところ、7月22日実施の胃のバリウム検診の結果通知が届いており、なっなんと胃潰瘍の疑いあり、要精密検査と判定され、ご丁寧にも厳封された主治医宛の紹介状が同封されていた。私の家系は遺伝的に癌にかかりやすい性質があり、実母は60歳の時に胃癌で亡くなっている。この種の検診では、受診者本人に対して「胃癌の疑いあり」というような通知を出すはずがない。しかも私は、酒やタバコをいっさいやらず、ストレス性の胃炎になったこともないので、「胃潰瘍の疑い」と言われた時には九分九厘、胃癌の疑いであると思ってしまうのである。この検査結果通知が届いて以来、なんだか、胃が痛み出して、からだ全体がおかしくなってきたような気がする。

 ま、考えてみれば、これまでずいぶんと自分勝手で贅沢なことをさせてもらった。旅行人生もそろそろ潮時かなあという気もしないでもない。「定年後に海外旅行」などという実現不可能な目標を立てず、定年前の健康なうちに行きたいところに行けてよかったとも思う。

 これから先の残りの人生は、全身全霊を捧げて世のため人のために尽くしたいという気持ちも無いわけではないが、まだまだそこまでは心の準備ができていない。最後まで、周りに迷惑をかけながら死んでいくことになりそうだ。これまでの私の研究テーマは「生きがい」が中心であったが、これを機会に「よい死に方とは何か」も追究してみようかとは思っている。