じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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昨年12月26日の日記に、早朝、大学の出入り口をふさぐように駐められている車があったことを記した。1月11日の早朝には、なっなんと、本部棟入口と一般教育棟入口の両方に入口をふさぐような車が複数駐められていた。フロントグラスには貼り紙がされていたので、再犯はおこりにくいと思われるが、こんな時間、いったい何のために駐めっぱなしにしておくのだろうか。
※前回も述べたが、これらの門や夜間は閉鎖されるので、出入り口とは気づかず、単なる路上駐車スペースと勘違いしたものとは思われるが、わざわざこんなところに駐めてどこに行ったのかが謎のままである。 |
【小さな話題】 風邪治り、激務週間に突入 1月9日の日記で風邪をひきかけたと書いたが、10日〜11日の連休中に静養したおかげでほぼ回復。12日からの激務週間を何とか乗り越えられそうなメドがついた。やはり風邪は早めに治しておくことに限る。 |
【思ったこと】 _a0111(月)[心理]2009年度版・卒論執筆の手引き(1)目次・要約・序論 激務週間中は、卒論指導のための個別面談ができないので、Web日記執筆の代わりに、卒論執筆者のためのアドバイスをここに書いておくことにしたい。 まず、序論執筆と並行して目次(頁はあとで手書きで入れる。ここでは見出しのみ)と要約を書き始めることをオススメする。目次の見出し項目を揃えることで論文の全体像を考えることができる。要約は論文執筆の最後に書き上げることが望ましいが、アウトラインを先に書いておけば、それを肉付けすることで本文が書きやすくなるだろう。 序論については、長く書いたほうがよいという教員と、『心理学研究』誌程度で十分と考える教員があり、必ずしも合意は得られていないが、私自身は、前者の考えを主張している。卒論には4年間の勉学の集大成という意味が込められているので、単なる原著論文ではなく、当該研究の背景、経緯、現況などを論じた総説論文をプラスするべきであると思うからだ。 序論に限らないが、論文では「1トピック、1パラグラフ」の大原則を守る必要がある。要するに、1つの話題は1つの段落、話題が変わった時には改行するということである。また、各段落の冒頭行には、その段落全体を要約するようなトピックセンテンスを入れる。これがちゃんとできていれば、各段落の冒頭行を拾い集めるだけで、要約が自動的に生成できるはずである。 序論の書き出しについては個々人の執筆スタイルや好みもあるとは思うが、私自身は、論文全体の目的や「何について、どういう方法で検討したのか」ということを要約するような段落を入れることをオススメしている。少なくとも私はそのように心がけている。こちらのネット公開論文で冒頭の段落がどのように設定されているかご参照いただければ幸いだ。 序論の先頭に要約的な段落をいれることは、読者に対して、あらかじめ、この論文を読むと何が分かるのかを明示するという意義がある。そこが魅力的に書かれてあれば、読んでいただくことの動機づけにもなる。逆に、その部分が曖昧であると、読者は読む気を無くしてしまう。学術雑誌論文などの場合は、大量に刊行されている論文の中から興味のあるものだけが取捨選択されていくので、冒頭段落だけが読まれることも少なくない。 以上のことは、おおむね、『理科系の作文技術』(木下是雄、中公新書)の趣旨にそった考え方である。 次回に続く。 |