じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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§§ 大学構内の落ちない面々(2)

 連載2回目は時計台前のモミジ(イロハカエデ、もしくはヤマモミジ)。2008年11月18日の日記にあるように、毎年11月下旬に美しい紅葉を見せる。今年はなぜかその一部が落葉せず、枝にくっついたままになっている。


1月14日(木)



【小さな話題】

岡山の「ネコカフェ」

 1月14日のNHKローカル番組で、岡山に初めて登場したという「ネコカフェ」を紹介していた。ネットで検索したところ、お店の公式サイトはこちら、関連ブログがこちらにあることが確認できた。こちらによれば、料金は60分で950円(1ドリンクつき)、平日120分の「のんびりセット」は1450円などとなっている。

 番組によれば、この店を訪れる理由としては
  1. 家で飼いたくても飼えない。
  2. 飼っているが、別のネコもかわいがりたい。
  3. 大切なネコを亡くした(ペットロス)。
などがあるという。なお、このお店の正式名称は「Pfft!(プフ)」といい昨年9月に開店、昨年10月24日の山陽新聞記事にも紹介されていることが分かった。

 大学構内または周辺で見かける地域ネコについては今月の日記(1/1〜1/10)でも紹介したところであるが、大学構内でも、大学生の癒し目的で、もっとネコたちが住みやすい環境を作ればいいのにと思う。

 5年ほど前には、大学構内でネコを育てている学生グループがあって、よく人になれた猫が居ついたことがあったが、あまりにも目立ちすぎて、当局から撤去命令が出されたこともあった。ちゃんとしたサークル(←「おにゃんこクラブ」というような名前で)を立ち上げて、飼育管理をちゃんと行うならば、癒し効果というプラス面も大きいように思う。

 余談だが2005年10月7日の日記掲載の黒白の赤ちゃんネコことしの元日に掲載したネコと毛並みがよく似ているように見えるが、もしかして同一個体だろうか。
【思ったこと】
_a0114(木)[心理]2009年度版・卒論執筆の手引き(4)ネットからの引用について

 今回は、ネットのコンテンツを引用することについて私なりの考えを述べることにしたい。

 ネット上のコンテンツといっても、私自身のサイトにもあるように、すでに刊行した(もしくは印刷中)の論文をそのまま公開しているケース、PubMedや、各大学で契約して学内LANのみで閲覧できる電子ジャーナルなどのように、実質的に印刷された論文と同一内容となっている場合がある。この場合は、印刷媒体のほうの出典名を記せばよく、特段の問題はない。官公庁Webサイトの白書や公開資料も同様である。

 新聞記事の場合は、ネット公開後一定期間後に削除されたり、有料の過去記事データベースに移行される場合があるので、注意が必要である。新聞のほうに記事が掲載された年月日、さらに、東京本社なのか岡山版なのかといった情報も必要である。地方版では掲載が遅くなることがあるからだ。また、記者の署名入り記事の場合にはかならずそのことを記しておく。

 ネット上のコンテンツで一番問題になりそうなのは、ウィキペディア(Wikipedia)からの引用である。私自身は、このWeb日記では頻繁にウィキペディアから引用をしているところではあるが、少なくとも、説明記事部分についての引用や転載は、卒論や修論研究の論文では基本的に避けたほうが無難であると思っている。なぜなら、ウィキペディアの掲載内容は刻々と修正されていくことがあり、あとから卒論や修論を読む人と、引用内容を共有できない恐れが高いからである。

 もっとも、頭ごなしに「ウィキペディアの情報は署名がないので信頼できない」と決めつけるのも誤りであると思う。ウィキペディアは非常に多くの読者によって日々閲覧されており、その分、記述内容の誤りが点検される可能性が高いと考えられるからである。著名な研究者が執筆した書籍、あるいは査読付きで掲載された学術雑誌論文であるからといって、誤りが無いという保証はない。時たまウィキペディアの記載の誤りが話題になることもあるが、それが話題になるということ自体、他の圧倒的多くのコンテンツの記載内容がほぼ正確であるということを裏付けているとも言える。

 このほか、ある概念や用語が日常的にどういう意味で使われているのかを概観するという目的であれば、一般の国語辞典の辞書項目と同じような形で、ウィキペディアに記載された定義を引用することは問題ないと思う。

 いっぽう、専門的な説明項目については、ウィキペディアを丸写しするのではなくて、そのコンテンツに記されているオリジナルの情報を自分の目で確認し、原典からの直接引用することが大切である。ちなみに、ウィキペディアの文章はいつでも検索できるので、万が一、卒論本文や期末リポートなどに丸写し箇所があれば、その盗用は速やかに発見できる。少なくとも私のところに提出するリポートについては、そのような盗用があれば確実にバレるであろう。そのことによって不合格の判定が出されることもありうるという点を十分に自覚しておいていただきたいと思う。

 次回に続く。