じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 2010年版・岡山大学構内でお花見(6)ミモザのつぼみ膨らむ

2月6日の岡山は、最低気温はマイナス1.1℃まで下がったもののよく晴れ、日中は9.3℃という暖かさになった。大学構内のミモザの蕾もだいぶ膨らんできた。


2月7日(日)

【思ったこと】
_a0207(日)[一般]おもしろ人物ファイル:内橋克人氏(1)

 2月6日の午後、車を運転中にラジオのスイッチを入れたところ、かんさい土曜ほっとタイムという番組で

「おもしろ人物ファイル」経済評論家 内橋克人

というコーナーが放送されていた。内橋克人(うちはしかつと)氏は御著書がいっぱいあることと、NHKラジオ番組にしばしばご出演されていたということでファンが多い一方、批判の声もけっこうあるというように受け止めていたが、まことに失礼ながら、私自身は、御著書を一冊も拝読したことがない。但し、NHKのクローズアップ現代にゲスト出演されていた時に何度かお見かけしたことがあった。余談だが、今年のセンター試験の国語の問題に内橋氏の文章が載っていたような記憶があったが、再度確認してみたところ、センター試験・国語問題は、内橋克人氏ではなくて岩井克人(いわいかつひと)氏の「資本主義と『人間』」であった。克人ちがいだったのね。

 さて、今回の「おもしろ人物ファイル」は放送時間が長かったこともあり、経済評論家として歩み始めた頃のころから、最近の御主張までがエッセンスとして語られた。運転中でよく聞き取れないところもあったが、お話のたいがいの内容は、ネットで検索すると、過去にも何度か語られてきたり御著書の中で述べておられることのようであり、関連記事が多数ヒットした。

 まず、ジャーナリストとしての駆け出しの頃、先輩から言われた3つの言葉というのがあった。これは
  1. 自分の目で確かめたことだけを書け
  2. 上を向いて歩く人には仕事師はいない。一番偉いのは社長ではなく、君だよ。
  3. 統べる側にカメラを据えるな、統べられる側にカメラを据えよ。
というような内容。但し3番目の「統べる」は、ラジオでは「攻める」というようにも聞こえた。要するに弱者の側からモノを観ろというようなことらしい。

 1番目の「自分の目で」ということに関しては、神戸新聞の記者時代に神戸の中小の商社を訪ね回り、返品の山に驚いたという話をしておられた。ちゃんと造っていたにもかかわらず、米国の港に着いた時にはすでに流行遅れ、そこでバイヤーたちはいろいろとイチャモンをつけて返品してくるといった話(こちらに関連記事あり)であった。リンク先にもあるが、在京の新聞は役所の統計を垂れ流して「中小商社の輸出品はクレームだらけ」と書いたという。自分の目で確かめもしないで、統計の数字、それも、どういう基準でどういう側面を測って出てきた数字なのかを精査せずに、数字の変化だけでモノを論じることの愚かさを指摘しておられた。

 次回に続く。