じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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昨日に続いて、熱中スタジアム・ハイウェイドライブ関連の写真。番組の第二夜では、サービスエリア・パーキングエリアの話題が取り上げられた。出演者から高く評価されていた刈谷パーキングエリア、浜名湖サービスエリア、富士川サービスエリアは、伊勢湾岸道や東名高速を通るときにはほぼ毎回立ち寄っている。このことで思ったが、岡山から東京方面まで往復する際、最近は、もっぱら中央道よりも東名高速を利用するようになった。その一番の理由は、新名神の開通後、一宮、小牧経由よりも、新名神から伊勢湾岸道を経由するほうが道路が空いていて快適なドライブを楽しめるためである。この経路であれば、何とか、昼間の明るいうちに目的地までたどりつくことができる。 写真は、中国道(大阪方面)のサービスエリアから眺める豊かな自然。写真上は、安佐SAから眺める片廻山。この角度からは富士山のような形をしているように見えるが、実際は後ろのほうに稜線がずっと延びている。 写真下は、(たぶん)美東SAからの田園風景。 |
【思ったこと】 _a1012(火)日本心理学会第74回大会(20)心理学の縦断研究における継時的データの分析方法(7)臨床研究への応用の試み(2) 10月11日の日記の続き。 話題提供では、恐怖症の治療モデルとして、Emotional-Processingが行われる3つの条件があることが説明された(Foa & Kozak, 1976)。まず、恐怖刺激に晒された時に不合理な感情ネットワークが形成され、恐怖反応が生起する。そして、昨日も述べたように、セッション内とセッション間、それぞれのの恐怖反応の低下が生じる。前者は慣化による感情ネットワークが変化、後者は、感情ネットワークの書き換えによるものであるという。後者はまた記憶構造の変化によるものであるという説明があった。とにかく、これらの変化は、分散分析では把握できない。いっぽう、マルチレベルモデルを利用すれば、セッション経過を回帰式で表現できるため、トレンドの変化の把握が可能となり、これにより治療に伴う症状軽減を客観的に把握できる。 話題提供の後半では、Social Phobia Scaleの得点が27点以上の大学生16名(←高社会不安者)をエクスポージャ群と認知療法群に分けて、さまざまな指標により、恐怖反応の低下プロセスを把握するという事例が示された。その結果、同じデータを2要因分散分析で検討した場合に比べて、マルチレベルモデルによる分析では一部に、切片や傾きの有意差が認められ、分散分析に比べてより詳細な情報が得られることが確認された。マルチレベルモデルのほうが検出力が高いという今回の事例は、大きなインパクトがあった。 次回に続く。 |