【思ったこと】 _b0109(日)ダナキル砂漠を旅行される方へのアドバイス
帰国から一週間が経ったのを機会に、今回の旅行の特徴、役に立ったもの、あまり使わなかったものなどをまとめておくことにしたい。この方面に旅行を計画されている方への参考となれば幸いである。
- 旅行代金
この旅行の最大の難点は旅費が高いことである。通常の10日間程度のツアー代金の2倍から3倍もかかってしまった。実質的な観光は、ダロール火山・アサアレ湖周辺での1日と、エルタ・アレ火山での1日の合計2日に過ぎない。あとは道中の砂漠や大地溝帯の縁の絶景を楽しむのみである。そのことを承知で参加されるのがよいだろう。同じ程度の金額でもっと変化を楽しむのであれば、アンデス最深部ツアーのほうがオススメと言える。
このツアーの代金が高額である一因としては、悪路を移動するランクルのメンテのほか、武装警察官数名の同行費用があるのではないかと思われた。非公式の情報では、警備当局に支払われる護衛費用は、ランクル運転手の10倍から20倍に相当し、日本の警備員の日給を遙かに上回ると聞いた。大ざっぱに行って、旅行代金の1/3はそのために充てられているようにも思えた。
- 健康管理
今回のツアー参加者は旅行回数30回〜50回というようなベテランの方たちばかりで、そのこともあって、誰一人、途中で病気になった方はおられなかった。しかし、同種のツアーでは、過去にひどい下痢症状に悩まされた方もあったという。昨日の日記で、ガスマスクは不要であると書いたが、ガスマスクの代わりに持って行ったほうがよいのは、万が一の下痢の時に着用する紙オムツではないかと、半分冗談に言われたほどであった。ま、基本的には、水分はペットボトルのミネラルウォーターのみとすることが大前提。
砂漠移動中は砂あらしがひどく、下車できないエリアもあった。トイレ休憩は2時間に1回程度となるので、日頃から、トイレの回数や時間をコントロールできる習慣を身につけてほいたほうがよいとは思う。
- 服装
- 私個人は、上の写真にあるような農作業用の日よけ帽子を愛用している。ホームセンターで400円くらいで売られているが、元来婦人用であって花柄模様が多いので、夏場の売り出し開始時に地味な絵柄を買いだめするようにしている。
- マスクは常備品であって、1日2回分以上は必要。
- こちらの写真にあるように、今回、上半身は、速乾性のTシャツを着用した。水洗いしても数時間で乾くので便利。またTシャツが半袖であったため、日焼け防止のため、写真のような農作業用の腕カバーを着用。ユニクロあたりではもう少し良いものを売っていると聞いている。
- 飲み物
日本から日本茶のペットボトル2本を持参したが、これは重いばかりであまり役に立たなかった。空きペットボトルかプラスチック製のコップ付き水筒を持参し、好みの粉末茶(グリーンティーなど)を、現地で支給されるミネラルウォーターで溶かして飲むのが便利かと思う。
- 電池式蚊取り線香、ダニよけ、ポンプ式虫除け
季節や宿泊場所によっては、ダニよけは必須となるらしい。しかし今回のツアーでは蚊やダニに刺されたことは一度たりとも無かった。
- ヘッドランプ、懐中電灯
夜間登山時のほか、テント内の荷物整理、トイレへの移動などで絶対必要。予備電池は、上記の電池式蚊取り線香の電池を代用することができた。
- 使用済みの布団圧縮袋
砂漠移動時や、野天泊の時、バッグをこの袋に入れておくと砂埃が入らないので便利。通常の厚手透明ゴミ袋でも良い。
- ウェットティッシュ
砂漠ではきわめて便利。手を拭いたり、食器の拭き取り(除菌型)、カメラレンズの清掃にも使える。介護用の体ふきのような大きめのほうが使い勝手が良い。なお、市販のウェットティッシュは大部分、レーヨンやポリエステルの不織布が使用されているため、屋外トイレで使用すると、土に帰ることもなく、ラクダやヤギの餌にもならないため、環境汚染を引き起こす恐れがある。屋外トイレ用には、植物繊維製を使うべきだ。
- ゴム草履
テント泊時の簡易シャワー(専用テントにポリタンクの水が用意されていてこれをかぶる)利用時や、アサアレ湖の湖内を探索する際に必要。なお、ラクダ・キャラバンの人たちは、タイヤの皮を加工したような丈夫なゴムサンダルを着用しており、ぜひとも欲しいと思っていたが、時間が無くて入手できなかった。
- カロリーメイト、ゼリー類
体調が悪くなった時の非常食として持参したが、幸い、ずっと健康であったため、おやつ代わりにしかならなかった。カドリーメイトの残りは、最終日に運転手さんに差し上げた。
- お茶づけ海苔
朝食は毎回おかゆだったので大いに役立った。
|