じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【思ったこと】 _b0122(土)スローフード MHKの「プレミアム8 未来への提言」で スローフード協会会長 カルロ・ペトリーニ という話題を取り上げていた。聞き手は小説「食堂かたつむり」の著者小川糸さん。 スローフードという言葉は聞いたことがあったが、これまで正確な意味を把握していなかった。もともとは「ファーストフード(ファストフード)」に対抗する意味で「スロー」と名付けられたようであるが、ウィキペディアには ファーストフード(ファストフード)というビジネスフォーマットと対立的なものだと考えられていることが多いが、これは間違いである。ファーストフードとの対立概念としてスローフードを考えると、理解に誤りを犯すことになる。と警告されていた。また、これまで、地産地消やフードマイレージなどの運動と同じようなものかと思っていたが、これもまた違うようだ。 基本的なコンセプトは「おいしい、きれい、ただしい」であり、御本家のサイトに詳しく解説されてあった。 このほか、ウィキペディアでは、 1996年のスローフード法令には、具体的な活動における3つの指針が示されている。と解説されていた。けっきょく、人間にとっての「食」の価値を高め、正しい「食」とはどういうものかを追求する運動の1つであると理解した。 基本的に正しい方向を目指しており、こういう運動が発展すれば、いま議論されている環太平洋連携協定(TPP)にも十分耐えうる農業が確立できるようにも思えた。いっけん、お金持ちの美食家だけの運動のようにも思えるが、正しい「食」が実践されれば、金持ちの国で大量に消費されムダ遣いされている食糧の偏在も解消し、貧困飢餓の解決にも貢献するようにも思えた。 なお、ネットで検索したところ、こちらに小川糸さんによる関連記事があった。 ちなみに私自身は基本的に自宅で食事をしており、ファストフードを利用するのは出張先などごくわずかな回数に限られている。その気になれば出張先でも郷土料理を食べる機会はあるのだが、長年の貧乏学生生活の延長で、食にお金をかけるのは勿体ないという気持ちのほうが強い。大学の生協食堂は、かつては添加物を減らすことに気を配っていたが、とにかく、アルバイトなどで自立に励んでいる学生たちに、できるだけ安く、栄養ある食事を提供するという至上命令があるため、実質的にはファストフード系列店と同じような仕入れになっているようだ。これは地域生協についてもある程度言える。但し、グリーンコープは、スローフードとよく似た理念を持っているように思う。 |