じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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岡山県岡山では2月14日、2月10日に引き続いて、この冬2回目の本格的な降雪となった。降水量換算では8.5ミリ。最高気温2.0℃、最低気温0.9℃と、一日中寒い日が続いたが、低気圧性の降雪ということもあって、アスファルトの路面に積もった雪は夜半までに融けた模様。
写真は、一般教育棟構内芝地の積雪と雪だるま。2月15日の05時45分頃撮影。 |
【思ったこと】 _b0214(月)サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)公開シンポジウム(2)21世紀日本の持続可能なまちづくり・むらづくり/第六次産業化 昨日の続き。シンポでは、小宮山・SSC理事長の挨拶に続いて、武内和彦・東京大学IR3S副機構長から ●「21世紀日本の持続可能なまちづくり・むらづくり」 という話題提供があった。 竹内氏は、これまで、温暖化や少子高齢化には、それぞれの学問が個別に対応してきたが、これからはそれらを繋げる必要があり、また、より長期的な視点を持たなければならないと強調された。2010年には、一般社団法人が設立されたが、そこで目指しているのは、「低炭素社会」、「循環型社会(いわゆる3R型)、そして「自然共生社会」を統合した持続型社会であるという。要するに、単に省エネルギー技術を発展させるとか、リユースリデュース、 リユース、リサイクルの循環型社会を作るといった個別の対応ではなくて、エネルギー、資源、生態系の相互関係を考えながら国土の利用のあり方を見直す必要があるということである。そして、こうした環境政策は他の政策と有機的に結びつける必要があり、とりわけ少子高齢化社会との関係を結びつける必要があるというお話であった。 ちなみに、ここで説かれている持続型社会というのは、
これまで、どちらかと言えば、少子高齢化を食い止めるための政策が提案されてきたところがあるが、今回の話題提供では、人口減少や高齢化を避けがたい現実ととらえ、それに見合った都市計画を提唱されているというに見受けられた。要するに、20世紀型のまちづくりというのは、人口増加を前提としており、市街地の無秩序な拡大防止のための施策がとられてきた。市街化調整区域などもおそらくその一例であると思われる。これに対して、これからは、むしろ、「市街地の無秩序な衰退」を防止する必要があるということが指摘された。これは具体的には、駅前商店街に見られる、シャッターを下ろした廃業店舗、あるいは、消えた家主を追え 〜都会で急増 “迷惑”空き家〜、そのいっぽうでガソリンスタンド減少に見られるような、過疎地域におけるインフラの危機などを指しているように思われた。 武内氏はこれを解決するために、「縮退のまちづくり・むらづくり」を提唱しておられた。縮退と言われるとマイナスのイメージが強いが、これがうまくいけば相乗効果が生まれる。具体的には、高齢者のうちで健康人口の占める割合が、65歳以上では69.6%、75歳以上でも53.5%を占めていることに注目しつつ、高齢者の都市居住を推進しつつ、郊外地は田園化して、まぢづくりとむらづくりの一体化を図るというものである。そこでは第六次産業という発想も必要であると指摘された。 次回に続く。 |