じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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岡山大・一般教育棟の真上に沈む中秋の名月と、本部棟に反射する朝日(9月13日05時55分頃撮影)。

 9月12日は中秋の名月であった。ウィキペディアの当該項目
十五夜はほぼ満月であり、日の入ごろ月が上り日の出ごろ沈む。ただし正確に満月だとは限らない。満月の月齢は14.3日±0.5日の範囲を変動し、月齢0は旧暦1日0時〜24時なので、満月は旧暦15日19時ごろ±1日となり、月によっては十四夜や十六夜に満月となる。
と記されているように、中秋の名月の日(旧暦8月15日)と満月の日は年によって、1日ずれることがあるが、今年は、16時38分に月が赤道を通過し、18時27分に満月ということで、ほぼ真東から上る満月が中秋の名月となった。但し、ここに掲載した写真は、その月が西の空に沈む頃に撮ったものである。

9月12日(月)

【思ったこと】
_b0912(月)胃カメラから生還しつつ、人生を達観するわたし

 9月7日の日記に記したように、今年の職員定期健診では、各種検査項目はおおむね基準範囲内であり健康そのものであったが、胃バリウム検診のほうで、

胃潰瘍、陳旧姓胃潰瘍、胃炎

により「必ず精密検査を受けてください

という判定となっていて、主治医宛の密封書類が入っていた。

 そこでさっそく、12日の朝、かかりつけの病院で、胃カメラ(正式には「胃の内視鏡検査」)の検査を受けたが、2009年と同様、今回も「異状なし」という診断になった。まずはホッとしたところである。

 2年前の時は担当医の計らいで、自分自身でもモニター画面を確認することができたが、今回は別の医師のご担当となっていて、自分自身でリアルタイムで胃の中を眺めることはできなかった。但し、検査終了後に録画映像を通じて、異状の無いことを確認できた。

 私自身は、酒を飲む習慣が全く無く(←年数回の懇親会や海外旅行先では飲むこともあるが)、夕食後には、ヨーグルトと豆乳と冷凍ブルーベリーをミキサーで混ぜたジュースを飲むなど、それなりに健康的な毎日を送っている。しかし、実母が60歳5ヶ月という若さで胃がんで死亡しているため、胃の異状が指摘されると敏感に反応せざるを得ない。この10月には私自身も59歳になるので、母親と同じ年齢で死ぬとすると、余命あと1年半ということになってしまう。

 そう言えば、先日の旅行で訪れたイシククル湖畔は、すでに盛夏を過ぎていて、早朝の湖岸を散策する人は数人程度、誰もいない海にピッタリの情景であった。もっとも、あの歌詞ではが「死にはしないと」が繰り返し出てくるが、私自身の年齢から言えば、海が相手でも、砂が相手でも、空が相手でも、死なないなどという約束は絶対にできっこないというのが率直な感想である。そりゃできるだけ長生きはしたいと思うが、日本人の平均寿命から言えばせいぜいあと30年(89歳)が限度、へりくだって見積もれば、あと10年から20年の余命というのがエエところかと思う。であるからして、胃検診やそのほかの検診で異状が指摘されたとしても、それによって変わるのは、年数がそれより多少短くなるというだけのことであって、私自身にとってはそれ以上でもそれ以下の問題ではない。要するに人は必ず死ぬのであって、今更じたばたしても変わらない。余命が短くなりそうなった時は、やり遂げようとしていた課題を整理縮小して身軽になり、やり残しを少なくすればそれで済むだけのことである。

 2009年の時は、カメラ異状なしの結果を受けて新たな人生の第一歩を踏み出した私であったが、あの時はまだ覚悟が足りなかった。あれから2年経った今回は、バリウム検診で異状が指摘されても殆ど動揺はなかった。まだまだ未熟ではあるが、人生を達観できる心構えが少しずつできてきたように思う。