じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 岡山大学祭2日目(11月4日)の様子。上の2枚は早朝撮影、いちばん下は夕食後に撮影。この日は平日であったため、教職員は平常通りに出勤していた。なお、3日目(11月5日土曜日)は、あいにく一日中雨の予報となっている。

11月4日(金)

【思ったこと】
_b1104(金)日本園芸療法学会2011年長野大会(8)

 昨日に続き、2日目午前中に行われた口頭発表についてのメモと感想。

 口頭発表の中で、障がい者や高齢者が営農(近いうちに農業法人化)にパートとして参加することの心身向上効果と経営効果を検討した研究があった。いま、日本の農業は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加をめぐって大きく揺れ動いているようだが、参加の是非はともかく、保護政策だけで海外からの農産物に対抗できないことは自明である。それを乗り切る一手段として、農業法人化のもとで、障がい者や高齢者の雇用機会を増やし、その取り組みの度合いに応じて補助を行うようなしくみを制度化すれば、農業の存続に加えて、障がい者や高齢者にとっての働きがいのある職場を増やすという点で大いに意義があるように思った。もちろん、この場合、単に、労働力という点ではなくて、障がい者や高齢者の心身向上効果が獲得されなければならない。このような点で意義深い研究であった。

 続いて行われた不耕起栽培の田んぼ、ビオトープ保護の取り組みも、ヘルスプロモーション実践という視点が入っており、上記同様に意義深いものであった。もちろん、環境保護は、国、自治体、ボランティアなどの連携により、長期的視点に基づいて統一的に行われるものであるとは思うが、単に、環境が保護されていればよいということではなく、参加者自身のヘルスプロモーションという観点も必要であるとは思う。環境が破壊されては困るからという理由で渋々参加するのではなく、それに参加すること自体が健康保持・増進に有効であるような参加形態を検討していくことは大切である。

 次回に続く。