じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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2011年版・岡山大学構内でお花見(83)耐震改修工事中の文学部と皇帝ダリア

 文法経1号館の工事は順調に進んでいる模様。現在は、建物内から撤去物を搬出しているようだ。手前の皇帝ダリアは毎年咲くが、工事中風景とのコラボは今季限りである。

 ちなみに、中国地方では11月21日19時16分頃に、広島県北部を震源とするマグニチュード 5.4の地震があり、三次市などで震度5弱、岡山市北区でも震度3を記録した。また、その余震とみられる揺れが11月25日の04時35分と04時52分にあり、三次市などで震度4と震度3、また岡山市北区では震度2と震度1をそれぞれ記録した。岡山では震度5レベルの地震は起こらないだろうと思っていたが、東日本大震災以降は「正断層型」の地震(5月19日の日記参照)も多発しているとのことで、これまでゼッタイ安心と思い込んでいた岡山でも注意が必要である。

11月24日(木)

【思ったこと】
_b1124(木)第4回日豪ダイバージョナルセラピーセミナー(4)セラピーの意味と「いい笑顔」

 昨日引用したダイバージョナルセラピー(DT)の6つの利点(Benefits)は、かなり雑多な羅列のようにも見えた。もし、心理学の方法を厳密に適用するのであれば、メリットとしてあげられたそれぞれの項目について、評価・測定方法を確定した上で、セラピーの実施前と実施後を比較し検証する必要がある。

 もちろん、8月4日の日記で述べたようにDTでは、
  • Assessment(事前の調査、ライフビュー)
  • Planning(計画・設計、ゴールの設定)
  • Implementation(実施、目的意識と観察)
  • Evaluation(事後の評価、改善し続ける)
というAPIEプロセスはその根幹をなしており、むしろそれをきっちり実践することにこそDTの特徴があるとも言える。

 もっとも、そのようにして確認できる有効性は個別的、断片的なものであって、全人的視点には立てない。ケイトさんの講演に引き続いて行われた芹澤理事長の講演の中でも指摘されたことであるが、DTにおけるセラピーは
その人が、よりよく、心地よく生きるために、意味のあることは、すべて“セラピー”となりうる。

新聞を読むことも、花を育てることも、その人の身体的、感情的、社会的、スピリチュアルによい影響をもたらすなら、それは“セラピー”と言える、
というように全人的に定義されている。

 そういえば、来年2月に、行動リハビリテーション研究会で、

認知症研修会:明日からできる認知症の生活スキル 行動リハビリテーションを活用する

が行われるという話を聞いた。徹底的行動主義の立場から種々の独り言を発している私としては興味のあるイベントではあるが、私の関心は、個々の生活スキルの向上・維持ではなく、それを身につけることでご当人のライフスタイルがどう変わるか、それによってどのような「意味のある生活」が実現できるのかという点にある。それは個別評価を統計的に検証することではなく、むしろ、いい笑顔の出現にかかっているとも言えよう。学会発表などでは、肖像権や個人情報保護の観点から、調査協力者の顔写真を紹介することはまずあり得ないが、高齢者ケアに関する内輪の事例報告などでは、いい笑顔がどのようにして生まれたのかということが最終的な成果として共感されることが多い。

次回に続く。