じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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青空をバックに輝く金色と銀色の実。金色はセンダン、銀色はナンキンハゼの実であり、この日記で「きんさん、ぎんさん」として毎年掲載しているが、同じ場所で隣り合わせに生えている場所はそう多くない。(別々に撮った写真は、2011年12月13日の楽天版参照。) |
【思ったこと】 _c0107(土)上野千鶴子特別招聘教授着任記念学術講演・シンポジウム(1)上野先生のイメージ 年を越してしまったが、昨年12月23日(金)に立命館大学・衣笠キャンパス・創思館カンファレンスで行われた表記の講演&シンポ(開催前の案内サイトはこちら。)について、メモと感想を記しておくことにしたい。 このシンポに参加した理由としては第一に私自身が「人付き合いを好まない高齢者のQOL」を研究テーマの1つにしており、『おひとりさまの老後』(法研)の著者でも知られる上野氏から新たな知見が得られるのではないかと期待したからである。但し、上野氏がいう「おひとりさま」というのは、御著書の中でも記されているように、決して人付き合いを避けるという意味ではない。人間関係を適度に維持しつつ、社会的貢献もしながら、自立した高齢生活を楽しむ術を披露しているように受け止めている。とはいえ、さらに高齢となったり何らかの病気を患うと、他者から介護を受けざるを得なくなる。その場合のケアはどうあるべきかというのが、今回の講演・シンポの中心課題であった。 上野千鶴子先生の御近況は、以前から私のアンテナに登録させていただいており、今回の講演・シンポもその中の新着情報で知った。もっとも、私自身はこれまで、上野氏のナマの講演を拝聴したことが無かった。せいぜい爆問学問:FILE147:「女と男“仁義なき戦い”」(2012年6月9日放送)を拝聴したことと、『脱アイデンティティ』に関して若干の意見・感想を述べさせていただいた程度で、どういう研究・活動をされている方なのかについては、あまりよく存じ上げていなかった。 ウィキペディアの当該項目にも「上野は様々な分野で発言して多くの論争に関わり、その言動はたびたび批判も受けてきた。」と紹介されていることから、ケンカ好きの怖い先生というイメージが強かったのであるが、実際の「ナマ上野氏」は、演壇で深々とおじぎをしたり(←「90°お辞儀をする」と表現されることもある)、上野氏の論文・著書を引用した研究者に礼状を送るなど、ソフトムードいっぱいであった。このほか、手話通訳の人の立ち位置に配慮したり(←自分の隣に立ってほしいと要望しておられた)、講演の時間をきっちり守るなど、細かい点にも配慮が行き届いていた。但し、シンポの際、御自身の主張に対する批判的意見が表明されると、身を乗り出して発言者のほうに顔を向けるなど、百戦練磨の論客らしい一面もお見せになっていた。 次回に続く。 |