じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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オススメのパソコン関連グッズ(2)ワイヤレス・レーザーマウス

 連載2回目は、

極小レシーバーワイヤレスレーザーマウス

 これまでマウスは、有線型、トラクックボール、Bluetooth対応などいろいろ使ったことがあるが、その中でも、写真にあるこちらのタイプは一番使い勝手がよい。

 ワイヤレスタイプを選ぶ時のポイントとしては、
  1. 感度がよいこと。
  2. 乾電池1個で長時間使用できること。
  3. 安い乾電池が使えること。
などが挙げられる。写真のタイプでは、1.は特に問題ない。乾電池は単3でしかも長時間の使用に耐える。

 また、ノートパソコンでも私が使用している限りでは特にトラブルは起こっていない。


1月17日(火)

【思ったこと】
_c0117(火)上野千鶴子特別招聘教授着任記念学術講演・シンポジウム(9)介護される側の心得10ヶ条と増補版

 1月15日の日記の続き。

 講演では次に、上野氏が考案した「介護される側の心得10ヶ条」が取り上げられた。2007年の御著書(『おひとりさまの老後』、法研、197頁。後に文春文庫からの文庫本あり)で提案された10ヶ条は、
  1. 自分の心と体の感覚に忠実かつ敏感になる。
  2. 自分にできることと、できない事の境界をわきまえる。
  3. 不必要なガマンや遠慮はしない。
  4. なにがキモチがよくて、なにがキモチが悪いかをはっきりことばで伝える。
  5. 相手が受け入れやすい言い方を選ぶ。
  6. 喜びを表現し、相手をほめる。
  7. なれなれしいことばづかい、子ども扱いを拒否する。
  8. 介護してくれる相手に、過剰な期待や依存をしない。
  9. 報酬は正規の料金で決済し、チップやモノをあげない。
  10. ユーモアと感謝を忘れない。
であったという。もっともこの10ヶ条については、上野氏は一度も介護を受けたことがない(当事者になったころがない)のにどうして言えるのだろうか、要介護度の高い高齢者ではそんなことはできないといった批判もあるようだ。

 これらの批判については上野氏も承知しておられ、特に、上掲の10ヶ条提案後に小山内美智子氏を知り、増補版として以下の点(小山内,19997、25頁)を付け加えたそうである。
  1. プライドを捨て、「わがまま」といわれるのを怖れない。
  2. 排泄介助には、自分のお尻だと思ってケアしてもらう。
  3. 相手がボランティアでも、いうべきことははっきりいう。
  4. 「もういい?」は、ケアする側にとって禁句。
  5. 自信過剰になり、迷いを失ったケアには落とし穴がある。
この増補版にはさらに
「手馴れた・自信のある・迷いない」プロのケア。「迷いを失ったとき、プロのケアは堕落する」。「心地よいケアを受けることは自分との戦いであり、命がけのギャンブルのようなもの」。
という記載があるが、小山内さんの御著書を拝読していないので、箇条書きの一部なのか、別項目なのかは不明である。また、上掲4.や5.は、ケアをされる側ではなくてケアをする側の心得ではないかと思うのだが、このことについての特段の言及は無かった。

 いずれにせよ、「10ヶ条」や「増補版」は正しい方向性を示しているとは思えるが、要介護度の高い高齢者には実践できそうもない心得であるように思える。また、これらは経験科学というよりも体験談的であって、どういう経緯で定式化されたのかもよく分からなかった。

 おそらく、上野氏は、身体の不自由な方を念頭において「介護される側」を考えておられるように思えた。ちなみに『ケアの社会学』でも認知症高齢者、知的障害者、精神障害者のことには触れられているが(例えば178〜179頁)、具体的な対応や提案には至っていないようにも見受けられる。

次回に続く。