じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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§§ 文学部・ドア美術館開設なるか?

 耐震改修工事、研究室のドアに大きな変更があった。

 1つは、すべてのドアが内開き(室内に向かって開く)になったことである。これにより、廊下を通行中に、突然開いたドアにぶつかる心配は無くなったが、室内のスペースが、ドアの回転半径分だけ狭くなった。

 もう1つは、教員研究室や演習室等のドアの上部に透明なガラス窓がついて、室内が覗けるようになったことである(写真左端参照)。セクハラ防止のためなのか、ちゃんと在室して仕事をしているのかを監視するためなのかイマイチよく分からないが、最近の大学研究室ではドアの一部を「透明化」にすることが標準になっているらしい。しかしそうは言っても、室内を好き勝手に覗かれては着替えもできない。改修工事竣工から数週間も経たないうちに、多くの研究室のガラス窓には、シールやポスターが貼られて中を覗かれないような対策が施されている。何を貼るのかには、各教員の趣味や美的感覚などの個性が反映されており、今後、二期工事が完了してすべての教員が新研究室に入室するようになれば、芸術的価値の高い作品が貼られるようになる可能性もあり、「文学部・ドア美術館」として注目される可能性もある。ちなみに、私のドアは↓の通り。(文字をなぞると正解が出ます。)

正解はこちら→正解は、E。たまたま余っていた窓シールを有効活用しただけであり、特に好みの柄というわけではないので今後張り替える可能性もある。なお、私が天文ファンであることをご存じの方はIだと思われたかもしれないが、Iは、天文マニアとして知られている前・学部長の研究室のドア。このほか、Aは地理学、Dは東洋史、というように個性が反映されている。



4月30日(月)

【思ったこと】
_c0430(月)定年退職まで「あと6年」から「あと5年11ヶ月」に

 4月1日の日記に新年度の決意を述べてから早くも1ヶ月が経ってしまった。定年退職まで「あと6年」だったのが、早くも「5年11ヶ月」に減ってしまった。

 もっとも、この1ヶ月は、この半年あまりの中では良く頑張った1ヶ月ではなかったかと思っている。

 まず、年度初めの4月1日から、教育委員長として新入生オリエンテーションの司会と説明を担当した。その後4月8日にも第2回のオリエンテーションを担当し、新入生と同じ新しい気分で新年度にのぞむことができた。

 第二に、耐震改修工事一期分の工事が完了し、避難先の自然科学研究科棟から荷物を運び入れたことである。運送業者さんによる大型荷物(ガラスドアつき書庫など)の搬入は4月26日であったが、それ以前の4月6日頃から、台車を使って自分の手で少しずつ搬入を始めており、4月23日には机、書庫、椅子以外のすべての物品の移動を完了したところである。こうした大きな環境変化によって、例年以上に、新年度の新鮮な気分を実感することができた。

 第三は、4月1日の日記でも言及した「両眼複視」からの回復である。当初は、このまま治らなかったらどうしようかと不安を感じたこともあったが、MRIや血液検査で異常無しと判断されひとまず安心。その後の回復過程は4月21日の日記に記した通りである。4月30日現在では、以前と全く変わらない見え方になっているが、根本原因が不明なため、再発しないよう、日頃の健康管理につとめたいと思っている。ま、何はともあれ、病気から回復過程にある時というのは、全体として前向きの気分になるものである。

 このほか、4月上旬に紀要論文一篇を書き上げたこと、担当授業コマ数をやりとげ、過密な各種会議スケジュールをこなしたことなどを挙げることができる。

 さて5月は、まず、連休がある。この期間には、本を2冊ほど読む予定である。このほか、5月21日には金環日食があるが、私自身は、当日午前中に授業を担当することもあって、遠出はせず、自宅のベランダから部分食(食分93%)を楽しむことにしたいと思っている。東京あたりの食分97%(金環食)にはやや劣るが、大阪、徳島、高知あたりの95%の食分とは大差なく、要するに、完全な金環状態になるのか、多少ずれるのかという違いだけであり、「晴れの国」岡山のほうが観察できるチャンスが大きいのではないかとも思える。皆既日食と違ってコロナや太陽の近くの星が見えるわけでは見えるわけではないので、正直あまり期待していない。多少の薄雲がかかって太陽の輪郭がはっきり見えているほうが感動は大きいのではないかと思う。