じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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2012年版・岡山大学構内の紅葉(14)大学祭1日目の紅葉情報 11月23日から岡山大学祭が始まった。写真左上は開催直前8時半頃の写真。 大学構内の紅葉・黄葉の様子は以下の通り。
なお、今年の大学祭1日目(11月23日)は、早朝に合計2.0ミリの雨が降り、日中も時たま小雨(気象庁の記録上は0ミリ)が降ったが進行上は特に支障が無かった模様である。2日目(11月24日)も早朝に雨が降っていたが、日中は曇りの予報となっている。 |
【思ったこと】 _c1123(金)脳のはたらきからみた幸せのかたち(5)「KOKOROスケール」補足 昨日の日記で取り上げた「KOKOROスケール」についての補足。開発元の紹介文にはその特徴が以下のように記されている【一部省略】。
なお、上掲の引用の1.のところで、「これまでの心理調査では記述式や選択式の調査票が使われていて、直感的な感覚をそのまま表記しづらく、選択肢も微妙な感覚の差を表現するには足りないため、数値化が難しくて数理学的な統計計算には不向きでした。」と記されていることについて、心理学の立場から一言申し上げておきたい。心理学の質問紙の中には、「はい、いいえ」の2件法、「はい、いいえ、どちらとも言えない」の3件法のほか、5件法や7件法、0点から10点、0点から100点の数値で答えていただく方法、線分の左端がゼロ右端が100となっていて回答者があてはまりそうな位置に縦線を入れる方法などいろいろなスタイルがある(こちらの教材参照)。そういう意味では、KOKOROスケールでプロットさせる方法は、
あと、我々は、身体の状態を必ずしも正確に自己報告、評定できるわけではない。いま述べた「腹の減り具合」と「主観的血圧」の例で言えば、「腹の減り具合」のような空腹感は、もともと主観を前提としているのでかなり正確(=妥当性あり)と言えるが、「主観的血圧」のほうは、動悸や緊張などの自覚症状が察知されない限りは評定困難であろう。 心理尺度で質問項目が比較的多いのは、たった1つの質問だけでは誤差や恣意性(=変化したという思い込みが回答に反映しやすくなるなど)、さらに質問文の言葉の解釈の個体差などがあって、信頼性や妥当性が保証されにくいためである。似たような質問文が並んでいるようであれ、設定場面を変えたり形容表現を変えたりして多面的に質問していけば、その合計得点に安定性(=信頼性)が出てくるし、本来測ろうとしている内容との一致(=妥当性)が高まると期待されるからである。かつ、それらの質問項目の選定過程では、的外れな質問(調べようとしていることとは無関係な質問)は統計的処理の過程で削除されている(=内的整合性)。 いずれにせよ、1つの尺度である以上は、KOKOROスケールにおいても信頼性と妥当性の検証が求められる。 次回に続く。 |