じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 2012年版・岡山大学構内の紅葉(15)半田山の黄葉/パノラマ撮影の怪

 大学祭3日目は朝からよく晴れ、たくさんの来場者があった。車の台数が多かったため、この日初めて文法経グラウンドが臨時駐車場として使用された(写真中央やや左のグラウンド)。

 ところで、写真上は、カメラのオート・パノラマ機能で撮影したものであり、半田山の部分はうまくつながっているように見える。しかし水色で囲んだ講義棟西部分(26番、19番教室などがある講義棟)は4つあるはずの窓が2つになるなど、横幅が圧縮されてしまっていた。写真下の水色枠内がホンモノの講義棟。このように、パノラマ撮影は必ずしも証拠写真に使えないことが分かる。

※岡大構内の紅葉のアルバムを以下に掲載しています。散策の参考になさっていただければ幸いです。(スライドショーまたは、個別の写真の拡大表示にてご覧ください。)


11月25日(日)

【思ったこと】
_c1125(日)脳のはたらきからみた幸せのかたち(7)メンタルタフネス

 昨日の続き。

 時間の関係で殆ど取り上げられなかったが、配付資料ではこのあと「メンタルタフネスが必要な時代」という話題が取り上げられていた。話題提供者によれば、メンタルタフネスは、
苦しい時でも集中力、モチベーション、そして自分を信じる気持ちを持ち続ける精神的な強さ
のことをいう。ちなみに、ネット検索では、22万件以上がヒットしており、啓発本や自己診断テストなどもあることが分かった。現代人がいかにそういう強さを求めているのかがみてとれる。確かに、人間は、インセンティブにつられて動くだけの単純な動物ではない。動機づけ理論(行動分析学で言えば、強化や確立操作理論)は大切だが、物事がちゃんと回転しているときは動機づけなど思い浮かべなくてもうまく行動ができるものである。問題は、何らかのストレスのもとでもそれを続けられるのかということである。その際には、動機づけ以前の問題として、ストレスにどう対処できるのかが重要となる。

 配付資料によれば、ストレスに弱い性格としては、
  • 頑固で厳格
  • 内向的でおとなしい
  • まじめで几帳面
  • 取り越し苦労多い
などが挙げられるという。但し、この種の議論は、何らかの心理尺度で測定されたスコアと、ストレス耐性との相関を示しているにすぎず、必ずしも因果関係を表しているわけではない。例えば、「同じストレスを受けた時にまじめで几帳面な人のほうが弱い」という意味なのか、「まじめで几帳面な人はその分、ストレスになる出来事が多い」という意味なのかははっきりしない。

 配付資料ではもう1つ、認知症になりやすい性格として、
  1. 自己中心的
  2. 頑固
  3. 非社交的
  4. 短気
  5. わがまま
  6. 几帳面
  7. 他人を受け入れない
という7つが挙げられていたが、これって全部、私自身に当てはまりそうな気もする。もっとも、これら7つのうち「自己中心的」と「わがまま」、「頑固」と「他人を受け入れない」は同じことを言っているようにも見える。「○○になりやすい性格」ということを論じるためには、日常語としての性格表現をそっくり借用するのではなく、因子構造を明確にしたうえで、適切なネーミングによって特徴づける必要があるように思う。

次回に続く。