じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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文学部耐震改修工事二期分の進捗状況。写真上は3階から眺める中庭の工事現場。写真中は、建物の外壁。写真下は、東側玄関。2月末には竣工するとのこと。 |
【思ったこと】 130123(水)「世の中には2種類の人間しかいない」という発想 昨日に続いて、 NHK朝ドラ「純と愛」 の話題。1月10日の日記にも書いたが、このドラマでは、ストーリー展開とは別に、ちょっとした名言や雑学的知識などが出てきてその面でもなかなか面白い。 1月23日(水)は、 ある日、満田(金児憲史)という男が現れて蘭(映美くらら)に復縁を迫り、蘭が拒否すると士郎(岡田篤哉)を連れ去って部屋にろう城してしまう。蘭は夫である満田の暴力から逃げていたのだった。愛(風間俊介)の計略で士郎は取り戻したものの満田はあきらめず、「里や」に火をつけると脅す。愛の要請で謙次(堀内正美)が来て説得を試みるがうまくいかず、純は多恵子(若村麻由美)に助けを求める。やって来た多恵子は即座に満田を追い出し、...という部分が放送されていたが、そのなかで女性弁護士の多恵子がDV男の満田に向かって ●世の中には2種類の人間しかないのよ。他人を傷つけても平気な人間とそうじゃない人間。 と啖呵を切る場面があった。(←多恵子さん御自身は「他人を傷つけても平気な人間」?) この「世の中には2種類の人間しかない(世の中には2種類の人間しかいない)」という発想は、たまに耳にする言葉で、いくつか思いつくのは、
しかし、こうした二分法は、人間を固定的に捉えた上で、2種類のうち1種類を「こちら側の人間」として受け入れる一方、もう1種類の人間の存在を否定し、向こう側に排除するという発想にもつながる。じっさい、このドラマでは、多恵子が「傷害罪による実刑」で脅かしをかけてDV男の満田を排除するという展開となり、主人公サイドではめでたしめでたしとなったが、満田のDVが矯正されたわけではなく、当事者の本質的な解決には至っていないという問題が残った。 以上の二分法を行動分析学的に捉え直せば、「世の中には2種類の人間しかいない。○○する人と○○しない人」という二分法は、
最後に、2つほど追加。 ●世の中には2種類の人間しかいない。二分したがるデジタル人間と、それを否定するアナログ人間。 ●世の中には2種類の人間しかいない。人間を固定したがる人間と、行動は変えられると考える人間。 |