じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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立春の日の岡山は未明に合計3ミリ、日中に合計2ミリの雨が降り、湿っぽい1日となった。写真は霧のかかった半田山と、耐震改修工事二期分が進む文学部。ここの中庭も大規模な整備が行われると聞いている。 |
【思ったこと】 130204(火)NHK朝ドラ「純と愛」で出現した「純愛熱中症」と「アンチ純愛症候群」(1) NHK朝ドラ「純と愛」も残すところ2ヶ月を切った。あらすじ(次週以降は、こちらをクリック)によれば、今週(第19週)は、善行(武田鉄矢)の死という後半のクライマックスを迎える模様で見逃せない毎日となっている。 1月31日の日記にも書いたように、人生60年、私はNHK朝ドラを毎回視たというようなことはこれまで一度も無かった。そういう偏屈な私が視ているのであるから、このドラマはよほど変わっているといってよいだろう。もっとも、私は、冬ソナの前例にもある通り、ドラマにはハマりやすいタチであり、日頃ドラマを視ない理由は、ドラマが嫌いだからというより、いったん熱中してしまうと視聴時間をとられて、他のことができなくなるのを避けているという面が強い。 直近のYahooの視聴率ランキングでこのドラマの視聴率が18.4%でドラマ部門のトップにランクされていることからみて、このドラマにはまっている人は私以外も少なくないようである。ここでは、
さて、このドラマの大きな特徴は、私を含めた「純愛熱中症」とは別に、「純と愛」がイヤでたまらない、毎日苦痛だ、早く終われ、という「アンチ純愛症候群」を産み出した点である。1月29日の日記で、 それよりも注目されるのは、リンク先の「クチコミ数ランキング」でトップを走っている点である。1月21日〜1月27日の集計分では、トップの「純と愛」のクチコミ数は35748件で、第二位の「最高の離婚」775件、第三位の「心療中-in the Room-」の510件をぶっちぎりで引き離している(1月30日19時30分現在)。そしてさらに興味深いのは、「みんなの評価」が大きく分かれている点だ。いま述べた第二位の「最高の離婚」は「★★★★★」という最高レベルの評価が66%(「★」評価は8%)、第三位の「心療中-in the Room-」は「★★★★★」が81%(「★」評価は6%)であるのに対して、「純と愛」は、「★★★★★」が45%、「★」が40%で、評価が真っ二つに分かれてしまっている。と書いたところであるが、その後もクチコミ数は日々増加し、2月5日朝の時点では37259件となった(第二位の「最高の離婚」1150件、第三位の「ラストホープ」は692件)。 最近では、ドラマの日々の展開とは無関係に、NHKや脚本家を直接攻撃したり、「★★★★★」評価者の悪口を言ったり、平均評価点が0.01点でも下がったことや「★★★★★」と「★」の比率が45:40から44:41に変化したことを歓迎する発言など、「アンチ純愛症候群」と呼べそうな特異な現象をもたらしている点が注目される(←こうしたクチコミの一部は、管理者によって削除されている可能性があり、実際はもっと多いかもしれない)。なお、ここでも念のためお断りしておくが、これはあくまで便宜上の分類であって、学術的根拠があるわけでは全くない。また、もちろん、批判的クチコミの中にも、まっとうと思われる意見もある。もう一度確認しておくと、私が「アンチ純愛症候群」と呼んでいるのは決して、このドラマを批判している人たちのことではない。ドラマは殆ど視ずに、日々、嫌悪的な感情を吐露している人たちのことである。といっても、私は別段、そういう人たちを非難するつもりは毛頭ない。私の関心事は、このドラマが、一部の人たちに、なぜこれほどまでに嫌われてしまったのか、また、通常は、「イヤなら視ない」だけで済むものを(←仮にNHKに文句があるとしてもNHKの意見箱に投書すればそれで済むものを)、なぜ、批判的クチコミを書き続けようとするのか、このあたりは、行動分析学的にみても、まことに興味深い。 次回に続く。 |