じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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文法経駐車場北側のミモザが見頃となっている(3月20日16時34分頃撮影)。春分の日の祝日のため駐車場の利用者が少なく、木の根元からの全容を撮ることができた。なお、左側の赤い花はハナモモ。 |
【思ったこと】 130321(木)日本行動分析学会「熊野集会」(6)高齢者と共に生きる(6) 3月20日の日記でダイバージョナルセラピスト(DT)の役割について述べたが、オーストラリアでは実際に
では、日本国内ではどうかということになるが、まず、そもそもDTの養成機関が存在していないため、現状では、短期間の養成講座を開催し、DTではなくDTW(ダイバージョナルセラピーワーカー)という形で資格認定を行う段階にとどまっている。但し、最近では一部の大学で、DTWの要件に合致するような一部の授業科目も開講されるようになったと聞いている。 いっぽう、DTWが実際に活躍する場は、現状では一部の高齢者施設に限られており、それも、法的・制度的な保障があるわけではなく、DTに理解のある理事長や職員の手で、自主的に取り入れられているのが現状であるように思われる。 ではどうすれば日本でも普及、定着していくのか? まずは、「単に衣食住環境が満たされているだけでは幸福とは言えない。人類の最大の権利は、行動して強化される権利である。」という理解を広めること。そして、高齢者施設の認証評価にあたって、そういう項目を加えることが求められる。もちろんそのためには、スタッフの拡充、設置基準の見直しも必要となってくる。また、もし、団塊世代による施設利用のニーズが一段落して、高齢者の実数が減少していることになれば、ダイバージョナルセラピーを実施しているような施設に入居希望者が集まり、何も実施していないところは経営困難になって閉鎖される、という自然の淘汰がかかるかもしれない。もっとも現実には、順番待ちで希望施設になかなか入居できない方が大勢おられるようで、将来的に、競争原理によって質の向上がはかれるなどと考えるのは非現実的かつ無謀であるかもしれない。やはり、活動の輪を広げ、できる範囲でできることを実施し、体験の交流をはかるという地道なやり方が一番良いのかもしれないとは思う。 次回に続く。 |