じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 昨日に続いて、名古屋関連の写真。写真上は名古屋テレビ塔のライトアップ。名古屋テレビ塔は何度も見たことがあるが、ライトアップ風景はこれが初めて。登ったことは一度も無い(名古屋市上空であれば、岡山〜羽田の機上から何度も見ているし)。
 写真中段は名鉄名古屋本線名鉄名古屋駅のホーム。以前、犬山市に住んでいた時期には何度も利用した。当時から、中央(島式ホーム)のホームは降車用と有料席車両の乗車専用となっており、外側(相対式ホーム)のホームから、この駅を通るあらゆる方向の列車へ乗車するようになっていた。ということで、いつ行っても、ホームは行列であふれており、しかも、行き先によって並ぶ位置が異なるため、初めて利用する人や日本語の分からない外国人にはきわめて不便。また、ここから犬山方面に乗車する時はいつも満員状態で、最初から席に座れたことは一度も無かった。
 写真下は、名鉄名古屋本線の終着駅の岐阜駅の終着点。JRの名古屋〜岐阜が450円であるのに、名鉄名古屋〜名鉄岐阜は540円で90円高くなっているため当初JRで岐阜に向かおうとしたが、27日の朝は人身事故の影響でJRが不通となっていて、やむなく名鉄を利用した。振替輸送の切符を貰えば、たぶんJR切符450円でも乗車できたはずだが、時間が無かったので、540円を払って利用。そもそも、これから先名古屋や岐阜を訪れる可能性は低い。名古屋〜岐阜間を名鉄で移動することは私の人生ではこれが最後になると思われる。


2013年07月28日(日)

【思ったこと】
130728(日)日本行動分析学会第31回大会(2)三十年記念シンポジウム「開かれた行動分析学に向けて:シングルケースデザインをめぐって」

 今回は、7月26日(金)午後に行われた、

創立三十年記念シンポジウム

の話題。但し、この中味について何日も連載を続けると、翌日以降に参加したシンポの内容をすっかり忘れてしまいそうな気がするので、ここではとりあえず、概要のメモと、いくつか気づいた点のみを挙げるだけにとどめる。シングルケースデザイン自体については、後日、あらためて取り上げる予定である。

 ちなみに、このシンポは、三十周年記念特集号委員会によって企画立案された。案内記事の一番下に小さく載せられているように、私自身も委員の一人となっており、当日は朝9時から(私は遠方のため9時半到着)、会場設営などの準備が行われ、夜の懇親会まで含めて、丸一日の大作業となってしまった。シンポ全体を取りしきった井垣委員長や、現地の手配をお願いしていた吉岡先生は、私の何倍、何十倍も苦労されたことと思う。

 このシンポは、
  • 司会・趣旨説明:井垣竹晴(東京女学館大学)
  • 話題提供者:
    • 石井 拓(徳山大学):「シングルケースデザインの概要」
    • 吉岡昌子(愛知大学)他:「実践場面におけるシングルケースデザインの活用」
    • 山田剛史(岡山大学):「シングルケースデザインにおける統計分析」
    • 田垣正晋(大阪府立大学):「シングルケースデザインと質的研究」
    • 指定討論者:藤 健一(立命館大学),吉田寿夫(関西学院大学)
となっており、行動分析学会会員以外の方もお招きして、シングルケースデザインについて、開かれた議論をしましょうという趣旨であった。実際、田垣氏や吉田氏からは、行動分析学とはかなり異なった視点が示された。吉田先生の指定討論の中の
  • データの集合による相関係数の変化:個人ごとの個体内比較データから相関をとった場合と、集合データから相関をとった場合で乖離、時には矛盾する結果が出てくることがある。
  • 「そもそもシングルケースデザインという呼称は妥当か。重要な特徴は「個人内(での操作した独立変数と測定された従属変数の間の)共変動に基づいた検討をしているという点」にあるのではないか?
といったご指摘は、行動分析学のみならず、統計的手法を用いる心理学研究者すべてが考えてみるべき課題ではないかと思われた。

 余談になるが、藤先生の指定討論のスライドでは、22年ほど前に立命館大学で行われた行動分析学会年次大会においてもシングルケースデザインに関するシンポが取り上げられたことが言及され、フロアから立ち上がって質問をしている私の写真が紹介された。しかし、恥ずかしながら、あの時どういう質問をしたのかが全く思い出せない。
 このほか、こちらの論文が、話題提供者の文献リストに挙げられていたのも光栄であった。

次回に続く。