じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 一般教育棟C棟前にある「蜂の巣岩」の上に輝く月齢25.9の月。10月22日の写真と比べると月の方位が右(南東方向)に寄っている。

 なお、写真右はフラッシュ撮影によるものだが、フラッシュの光により「蜂の巣」のくぼみの地上側に影ができ、本来凹んでいる場所が凸型、岩に貝殻がついているように錯覚しやすくなっている。【「クレーター錯視」と呼ばれている】



2013年10月30日(水)

【思ったこと】
131030(水)第6回日本園芸療法学会広島大会(5)レッドゾーンとグリーニング(4)

 昨日に続いて、涌井先生の、

レッドゾーンとグリーニング 東日本大震災 奇跡の一本松の事例から

という基調講演のメモ・感想。

 講演の後半では、緑の健康効用とタイトルにもある「レッドゾーンとグリーニング」の話題が取り上げられた。

 植物の神秘性と偉大さは、古今東西を問わず指摘されており、西洋ではシュタイナー(Rudolf Steiner)やクナイプ神父が知られている。また南方熊楠もそのようなことを書いているという。ドイツでは、みどりを重視し、自己免疫力向上に力点を置いた健康公園が作られ、また製塩装置・ザリーネを利用した「呼吸療法」や温泉療法が発達しているという。クナイプに関しては人間・植物関係学会2007年大会で詳しく紹介されたことを思い出した。いっぽう、中国の陰陽五行思想の中でも、自然との関わりが重視されてきた。

 植物はまた、屋内の空気清浄にも効果を発揮する。いくつかの研究で、観葉植物に室内の有害物質を除去する働きがあることが確認されている。もちろん、観葉植物は、室内の湿度や温度を調節する働きもある。

 講演では続いて、持続的未来に向けた環境、社会、人間、経済に関わる基本的な考え方やモデルが紹介された。また、自然を取り戻す取り組みとして実現した、ソウル・清渓川の再生、大橋ジャンクションの目黒天空庭園などの事例が紹介された。


 次回に続く。