じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
各種報道によれば、肉眼で見えると期待されていたアイソン彗星は、「11月29日に太陽に最接近し、熱や潮汐力の影響で核がほぼ消滅したとみられている。太陽から離れて再び夜明け前の地平線上に現れるのは12月5日ごろだが、観察は難しい可能性が高い。」という意外な展開になってしまった。楽天版(11/29)でも述べたように、けっきょく、私の人生では、ヘールボップ彗星が最大の彗星ということになりそうだ。 写真は11月30日朝の東の空。月齢26.4の月が、アイソン彗星の現れない東の空に寂しく輝いていた。 |
【思ったこと】 131129(金)私の心が聞こえる?(2)過去、親子・きょうだい関係を克服して新たな人間関係を作るドラマ? 11月22日に続いて、ワタココの感想。テレビせとうちの放送のほうでは、11月29日までに第17話まで進み、この時点で
もっとも、人の顔、名前、人間関係の把握が苦手な私にとっては、それぞれの登場人物がその時点でどういう情報を入手しているのか、情報が錯綜して頭に入りきらない。まるで、メアリーとジョン課題の難解バージョンを解かされているようなものだ。 それはそれとして、前回も述べたように、このドラマは、同じ韓流ながら、冬ソナとはかなり違う。冬ソナは、(精神ではなく)DNAに依拠したアイデンティティがすべてを支配しており、高校時代にチュンサンと知り合ったユジンが、チュンサンの「事故死」を経て10年後に、別人ながらそっくりのイ・ミニョンに出会い、最終的には、ミニョン=チュンサンと判明した上で初恋を成就させるというようなストーリーであった。いっぽう、こちらの「ワタココ」のほうは、相手の過去や出生のヒミツを知った上で、日々の衝突や協力の中で恋愛関係が気づかれていくプロセスを描いているような印象を受けている。 とはいえ、それぞれの登場人物にとって、「実の親子やきょうだいだと思っていたら、実は血縁関係が無かった」とか、「逆に赤の他人と思っていた人が実の親子だった」というように、血縁上の関係について事実を知ることが少なからぬ影響をもたらす。しかしそれでもなお、そのわだかまりやしがらみを克服して、よりよい人間関係が構築されていく。日本と韓国では、親子関係、きょうだい関係、結婚観などはかなり異なるとは思うが、日本人の私でも、基本的なところはそれなりに理解できる。 ちなみに、私自身は、人間は99%、生まれてからあとの経験の積み重ねによって作られると考えているので、実の親よりも育ての親が大事で、DNAの同一性はどうでもいいように思っている。そういえば数日前、 DNA鑑定から別の赤ちゃんと取り違えられたことが分かったと東京都内の男性(60)らが損害賠償を求めていた訴訟で、東京地裁は2013年11月26日、同名の病院を運営する都内の社会福祉法人「賛育会」に3800万円の支払いを命じる判決を言い渡した。というニュースが伝えられていた。いくつかの関連サイトを閲覧したところ、「出生とほぼ同時に生き別れた両親はすでに死亡していて、本当の両親との交流を永遠に絶たれてしまった男性の無念の思いは大きい。本来、経済的に恵まれた環境で育てられるはずだったのに、取り違えで電化製品もない貧しい家庭に育ち、働きながら定時制高校を卒業するなど苦労を重ねた」というのが損害賠償を認める根拠になっていたようであり、この点は納得できる。しかし、親子関係の絆ということだけから言えば、やはり「育ての親」のほうが99%の重みがあるようにも思える。 上掲の冬ソナの場合、最終回直前のあたりでは、ユジンとチュンサンの異母兄妹疑惑で二転三転するが、法律や出産上の諸問題を別とすれば、異母兄妹であることが判明したから別れなければならないというような理由はどこにも無いように思う。ちなみに、日本では近親婚の事例はかなりあるという。また、ウィキペディアの当該項目によれば、 日本国憲法第24条では『婚姻は、両性の合意のみに基いて成立』とあり、近親者間の性交自体を法律上禁止しておらず、また近親者間の事実婚認定も阻害されないが、日本国憲法第24条に基づき制定される法令により、近親者間の婚姻に係る婚姻届は受理されず、誤って受理されても後に取り消し得る。と記されており、また近親婚禁止の理由としては、社会倫理的配慮及び優生学的配慮という公益的要請が挙げられている。「特に直系血族間、2親等の傍系血族(兄弟姉妹)間の内縁関係は、現在の婚姻法秩序又は社会通念を前提とする限り、反倫理性、反公益性が極めて大きいと考えられる。」と述べており
なお、今回のドラマ「ワタココ」では、ポン・ウリとポン・マルは戸籍上は兄弟だが(但し、ポン・マルがチャン・ジュナを名乗った時点で、変更されている?)、血縁関係は全く無い。実の親子関係として設定されているのは、ポン・マルの父母がチェ・ジンチョルとキム・シネであること、チャ・ドンジュの実母がテ・ヒョンスクであるという点である。ポン・ウリとチャ・ドンジュはいずれも、実の父が誰だったかについては明らかにされていないので、ひょっとして父親が同一(つまり異母兄妹)という可能性もあるのかと思ったが、これから先のあらすじを読む限りはそこまで複雑な展開にはならない模様である。 不定期で次回に続く。 |