じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
妻の実家のある北九州は全国でも高齢化が進んでおり、こちらの資料によれば、平成25年3月末時点の高齢化率は26.2%に達している。妻の実家のある八幡東区はその中でも最も高く、総人口71,727人のうち22,749人が65歳以上であり、高齢化率は31.7%。 そのこともあって、昔ながらの住宅地には、空き家や空き地、さらには、取り壊しをするお金も無いのか、長期間放置されている廃屋がある。写真は散歩道沿いで定点観察している廃屋。もっとも、人間の老化に比べると、廃屋の崩壊はそれほど進んでいないようにも見える。 |
【思ったこと】 140105(日)100分 de 幸福論(2)自由と幸福/『好色一代男』 昨日も述べたように、このスペシャル番組では4つの分野からの名著が紹介された。 番組の冒頭では、プラトンの饗宴(シンポジオン)のつながりで、哲学で幸せがどう論じられたのかが話題になった。西先生によると、
The more choice people have, the more freedom they have, and the more freedom they have, the more welfare they have.というドグマが誰も疑わないほどに西洋の産業社会に浸透していると述べた、シュワルツの指摘に一致している【2013年8月22日の日記参照】。但し、西洋的な自由観から日本あるいは東洋的な幸福観を捉えようとすれば無理が出てくるようにも思う。 番組では続いて、まず文学部門として、島田雅彦氏による、 ●『好色一代男』&『好色一代女』井原西鶴 が紹介された。島田氏によれば、文学は理論的に幸福に迫るというより、一人の人間の生き方や死に方を描くことで結果として幸福論になるというスタイルをとる。時代ごとに要請されるものは異なり、近代文学では「立身出世と挫折」、前近代では「制約からの解放」が主なテーマになっていた。 さて、ウィキペディアの当該項目にも記されているように、この作品は、源氏物語54帖にならい主人公・世之介の人生を7歳から60歳までの54年間で切り取っており、世之介が一生のうちに交わった人数は、「たはふれし女三千七百四十二人。小人(少年)のもてあそび七百二十五人」と作品中で書かれているという。 番組ではこの作品について多角的な考察が行われた。
上掲のうちの最後の「散在の社会還元」であるが、このWeb日記で何度も述べているように、私は、お金というものは、個人にとっては習得性好子として機能する面があるいっぽう、その本質は、
次回に続く。 |