【思ったこと】 140113(月)私の心が聞こえる?(8)最終回完全版を視聴
テレビせとうちで放送されていた私の心が聞こえる?【以下、勝手に「ワタココ」と省略】は昨年12月18日(水)でめでたく最終回となったが、放送内容が大幅にカットされていたため、一部、しっくりいかない点があった。この3連休に、ノーカット完全版の最終回を視聴する機会があり、やっと、不明箇所を確認することができた。中でも重要と思われるカットシーンは上掲の5つのシーンである。
- A:幼少のヨンギュを背負うスングム。背中から落ちないように紐で手を結んでいる。
→最終回では、ヨンギュがスングムを背負って家に連れて帰る途中、途中でだらりと垂れてしまったスングムの手をヨンギュが紐で結ぶシーンがある(ヨンギュは気づいていないが、この時点でスングムは息を引き取った?)。スングムが幼少のヨンギュを背負うシーンと、ヨンギュが認知症が進行したスングムを背負うシーンは、両方をセットにして視聴しなければ感動が薄れてしまう。前者だけカットしてしまったのはまことに残念。
- B:ヨンギュを背負って歩きながら、「旦那は家を出たというのに」とつぶやいている。
→スングムの旦那(=シネの父親)がなぜ登場しないのか、スングムが埋葬される場所の隣になぜ旦那の墓がないのかなど疑問に思っていたが、じつは旦那は家出あるいは離婚していたことが判明。私の記憶に間違いがなければ、旦那が家を出たという話は、29話まででは言及されていなかったように思う。
- C:ヨンギュがスングムに「泣かない」と約束するシーン
→スングムが埋葬される時に、ヨンギュが「泣かないと約束したから」と叫ぶシーンがあるが、肝心の約束シーンがカットされていた。
- D:ポン・マル(チャン・ジュナ)がポン・ウリを恋人としてではなく妹として最終的に認めたセリフ
→これはかなり重要。こちらの相関図にあるように、ポン・マルとポン・ウリは義理の兄妹ではあるが血縁関係は全く無い。一時期、マルはウリに恋人として接しようとしていたが、最終的には、ウリとチャ・ドンジュとの結婚を祝福し、自分は2人の兄という役割を果たすことを決意した。このことを示す重要シーン。
- E:服役中に入院したジンチョルが「俺が悪かった…ドンジュ」と泣き崩れるシーン
→放送版では、ジンチョルが逮捕された後のことはすべてカットされていた。この部分を視ないと、ジンチョルは最後まで悪人であったのか、獄死したのか、全く分からない。
このドラマは、紹介記事を読んだだけでは「ドンジュとウリの真実の愛の物語」だと思ってしまうが、12月17日の日記に記したように、実際には、
- 親子関係の葛藤
- 実の親と育ての親との葛藤。
- 子と育ての親とのあいだの愛情
- きょうだいにまつわる葛藤
などが丁寧に描かれており、そのことにまつわる肝心部分がカットされてしまうと感動は半減してしまう。
もっとも、限られた時間枠の中でいろいろなドラマを放送し、挿入されたCMによる収益で経営を維持していくという民放の性格上、ノーカット完全版を放送することには無理があるかもしれない。まずは、ダイジェスト版のつもりで放送を視聴し、その上で気に入れば完全版のDVDを購入するか、レンタルやネット経由のVODを利用して、ノーカット版にふれるということが妥当なところかもしれない。
次回に続く。
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