じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
弘前市内で見た車両用信号機コレクション。ウィキペディアに 車両用のものは横型と縦型がある。日本では横型が主流となっている。縦型のものは構造上、横型に比べて雪の付着が少ないため、積雪地で多く用いられているほか、狭い場所で見やすいので狭い路地や陸橋とその側道などでも使用されていることがある。と記されているように、雪国では縦型信号が多く、福井→富山→石川と進んでいくと横型の信号機が途中から縦型に変わるのが見て取れた。 今回意外に思ったのは、雪が多いはずの弘前市内で、横型信号機がいくつかあったこと。理由はよく分からない。 なお、左上の縦型式は横に「盲人用信号」と記されているが、最近では「音響装置付信号機」と呼ばれているようである。岡山では、「カッコー」(東西、もしくは主道路横断用)・「ピヨ」(南北、もしくは従道路横断用)の音響が使用されているが、弘前ではこれに加えてメロディが流れている信号機もあった。また最終日に宿泊した青森市内では「乙女の祈り」が流れていた。 |
【思ったこと】 140702(水)長谷川版「行動分析学入門」第10回(11)嫌子出現の随伴性による弱化(11)刺激弁別(2) 6月18日のところで、 ●「好子」、「嫌子」は好き嫌いとは違う という話題を取り上げたことがありました。嫌子は「我々が接触を最小にしたいと望むものである」というようにも定義されており(杉山ほか, 1998, 30頁)、通常、嫌子に遭遇した時には、不快症状や恐怖反応といったレスポンデント反応が同時に誘発されます。 例えば、山歩きの途中、ある谷を通ったらマムシがウジャウジャいたとします。以後、その谷を避けるようになったとすれば、これは、谷を通るという行動がマムシによって弱化されたことを示しており、マムシは嫌子として機能していると推定できます。 しかし、6月18日で挙げた別の例: ●繋がれているタヌキを撫でようとしたらタヌキに指を噛まれた。以後、タヌキを撫でる行動は弱化された。 において、タヌキの姿自体が恐怖反応を引き起こすことは稀でしょう。むしろ、タヌキに噛まれた後でも、タヌキ自体を見るのは好きだという人のほうが多いのではないでしょうか。この場合、タヌキの姿自体は弁別刺激になっています。その弁別刺激のもとで、頭を撫でようとすると、噛みつかれるという嫌子が出現するので、撫でる行動は弱化されますが、タヌキ自体は「我々が接触を最小にしたいと望むものである」という嫌子にはなり得ません。 我々の日常世界にはさまざまな嫌子が存在していますが、多くの場合、弁別刺激の役割によって、嫌子自体への接触は回避されています。またそれによって、不快症状や恐怖反応といったレスポンデント的な反応が不必要に誘発される恐れも無くなります。 次回に続く。 |