じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
3月11日放送のテレビ朝日系「ナニコレ珍百景の中で、岡山市北区の某交差点近くに「低すぎる歩行者用押しボタン」という話題が取り上げられた。写真上にあるように、ボタンの位置は膝下の高さにあってどうみても低すぎる。しかし、実は、その手前に段差があり、自転車などが通行する時に段差の下から押しやすい高さに設置されたモノであった【写真中段】。 この珍百景は岡山市北区にあると伝えられていたが、3月14日、全く偶然にその場所を通過。しかも運のよいことに、そのボタンの手前にさしかかったところで信号が赤になって停車、運転席から写真を撮ることができた。なお番組では、自転車や歩行者が利用すると紹介されていたが、道が細くて段差スレスレまで車が頻繁に通るため、早朝や深夜以外は、自転車や歩行者にとってはかなり危険な場所であることが分かった。 ※Googleのストリートビューでは、あいにく、この押しボタンは車の影になっていて写っていない。 |
【思ったこと】 「始まり」と「終わり」と「一期一会」 昨日の日記に述べたように、3月14日から、北陸新幹線(金沢〜東京)や上野東京ラインが開業した。そのいっぽう、上野と札幌を結ぶ寝台特急「北斗星」は3月13日〜14日をもって定期運行を終了したという。こうした、「始まり」や「終わり」はいずれも一度限りという希少性があり、大勢の人たちに注目される。 人間界ばかりでなく、自然界にも「始まり」と「終わり」がある。もっとも、この場合、「始まり」はその瞬間に分かるが、「終わり」は、しばらく後にならないと、ホントウに終わりであったかどうかが確定しない場合もある。その1つが「終氷」であり、ウィキペディアに記されているように、 毎冬最後に観測される結氷を終氷(しゅうひょう)、その日を結氷終日(けっぴょうしゅうじつ)としているが、こちらはデータの性質上その日からしばらく時間が経ってからしか確定しないので、ほとんど知られていない。となっていて、この冬の終氷月日はまだ確定していない。じっさい、3月11日の楽天版で「終氷?」の写真を取り上げたが、その後、3月13日にも最低気温が氷点下0.3℃まで下がっており、短時間だが、水たまりなどが凍った可能性はある。 自然現象の中でも、何十年も先まで予測ができるような場合は、「これが20世紀最後」とか、「自分の人生ではこれが見納め」というような現象もあることはある。例えば2012年6月6日に観測された金星の太陽面通過は、次回は2117年12月11日であるため、私の場合は165歳まで長生きしないと眺めることができないので、どう考えても、あの時が最後ということになる。同じ天文現象でも、皆既日食のほうは2035年9月2日に北関東〜中部地方の一部で観測できると予測されているが、私自身は83歳まで長生きする必要があるし、また、当日に秋雨前線や台風などの影響で雲ってしまえば観察はできなくなってしまうため、これが私にとっての最後の皆既日食になるのかどうかは当日になってみないと確定しない。 いずれにせよ、「初めて」というのは、観念的な価値ばかりでなく、それを体験する個人にとっても、新しい感動をもたらすという点で意義深いものであるが、「終わり」のほうは、それぞれの人の個人的な事情が大きく関わっており、各自で「これで終わり記念日」を設けないと、その瞬間に立ち会うことができず、気づいたら過去の出来事になってしまったという恐れが強い。 ま、どのような出会いや体験もすべて「一期一会」として大切にする心がけが必要なのかもしれない。 |