じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
座主川沿いのアジサイが見頃となっている。梅雨入り前に萎れていた株も生気を取り戻している。 半田山植物園のアジサイは赤色が多いようだが、座主川沿いはほぼ青一色となっている。 |
【思ったこと】 150610(水)NHK 100分 de 名著43「荘子」(5)予測、目標、計画 昨日も取り上げたように、放送第2回では、目標・計画を立てたり予測したりすることの問題点がいくつか指摘された。例えば、
番組の終わりのほうでは、応帝王篇の、 立乎不測、 而遊於無有者也(不測に立ちて無有(むう)に遊ぶ) に沿って、
あくまで番組内容から理解した範囲になるが、予測や計画については以下の3点が指摘されていたように思う。
そもそも、「未来」といっても、数時間先の未来、数ヶ月〜数年先の未来、さらに数十年先の未来では個人としての対応は異なる。 数時間先の未来については、予測はおおむねプラスに働く。これから雨が降ると予測すれば折りたたみ傘を携行する。これにより濡れなくて済む確率が高まる。逆に、晴れが予測されている時まで傘を持参すればその分、荷物が重くなるばかりだ。 数ヶ月〜数年先の未来に対しては、やはり目標や計画を立てたほうが良いだろう。もっとも、高齢になって、あと何年生きられるか分からない状況になれば、「立乎不測、 而遊於無有者也」のほうが気楽に生きられるかもしれない。 数十年先の未来について語る場合は、個人が及ぶ範囲には限界がある。社会全体がどうあるべきか、そのために自分はどういう役割を果たすかを考慮に入れた上で目標や計画を立てる必要があるが、それが嫌だという人は、昨日取り上げた「感而後応。迫而後動。不得已而後起。去知与故。循天之理。」というライフスタイルに徹するしかないが、現代社会では、よほどの資産家で無い限りはこういう道を選ぶことは現実的に困難と言えよう。 不定期ながら次回に続く。 |