じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【思ったこと】 150730(木)『嫌われる勇気』(22)人生の嘘? 昨日の日記で「人生のタスク(ライフタスク)」について取り上げた。また、「私のような利己的で、かつ他者との交流を最小限にとどめようとしている者には大いに抵抗がある。」と述べた。「task」には
というような義務的な意味があるが【ランダムハウス英語辞典】、「仕事のタスク」、「交友のタスク」、「愛のタスク」という3つのタスクは私たちに義務的に課されたものなのだろうか。それとも、それが必要だと納得した人たちだけが自主的に課し、それによって、人間関係上の悩みを解決し、よりよい人生を構築するという任意性のある課題なのだろうか? この点について本書では、「ひとりの個人が、社会的な存在として生きていこうとするとき、直面せざるをえない対人関係。それが人生のタスクです。」【111頁】と述べており、「せざるを得ない」と表現されていることからみて、前者、つまり「タスクは義務的に課されたものだ」と主張されているように見える。 さらに、120頁では アドラーは、さまざまな口実を設けて人生のタスクを回避しようとする事態を指して、「人生の嘘」と呼びました。と論じられていた。してみると、私などは、日々、人生の嘘にすがってタスクを回避している典型のようなものになる。 もっとも、タスクが義務的なものであるとするなら、その分量を最小限にとどめる工夫もできるはずである。
不定期ながら次回に続く。 |