じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 本部棟近くのキリシマツツジ。南北通りの環境整備(2月21日、及び3月27日の日記参照)によりこの周辺の植栽は大部分撤去されている。このキリシマツツジは残されるのか、花後に移植されるのかは不明。

2016年04月09日(土)


【思ったこと】
160409(土)「宮澤賢治はなぜ浄土真宗から法華経信仰へ改宗したのか」(1)

 数日前にBSジャパンで「ベイブ」という、子豚を主人公とした映画が放送された。リンク先にも記されているようにこの映画ではCGやアニマトロニクスなどの特殊技術が駆使されており、どの部分がホンモノの動物でどの部分はCGなのか殆ど区別ができないほどであった。映画を見終わってから、あそこに出てきたホンモノの豚はどうなったのだろうと疑問を持ち、ネットで検索したところ、

【 驚 愕 】 映画 ベイブ の 豚さんは 食べられていた !!!!! 映画の裏話

というサイトがあり、そこで宮沢賢治『フランドン農学校の豚』という作品(冒頭の原稿行方不明)があることを初めて知った。子どものころから宮沢賢治(正字:宮澤賢治)の童話や詩には親しんできたが、この作品のことは全く知らなかった。でもって今度はウィキペディアで宮沢賢治の記事を読んでいたところ、表記の、

正木晃:「宮澤賢治はなぜ浄土真宗から法華経信仰へ改宗したのか」

という講演を記録した動画があり、さっそく視聴した。この講演は全体で90分間行われ、YouTubeでは9本に分割されていた。夜の遅い時間であったが、正木先生のお話が分かりやすく、しかも興味をひかれる内容であったため最後まで一気に拝聴した。しかも、1回拝聴しただけなのに、その内容は殆ど記憶に残っており、へえーっそうだったのか!というインパクトがあったことが示唆される。

 正木先生の講演では、本題の宮沢賢治はなぜ改宗したのかに加えて、宮沢賢治に関するトリビア、さらには明治以降の日本の仏教の流れ、その中での、浄土真宗、日蓮宗、キリスト教の共通性と相違点などが語られた。

 正木先生のお説に対しては、いろいろ別の見方や批判もあるとは思うが、とにかく、宮沢賢治に対する固定観念を白紙に戻して考え直してみるという点で大いに意義深い内容であった。

 なお念のためお断りしておくが、このWeb日記で何度も書いているように、私自身は根っからの無神論で、信仰とは無縁な生活をしている。但し、万物を敬う心、そしてそれらに支えられて自分が存在しているという考えはある。また、神社仏閣、外国の宗教施設などのスピリチュアルな雰囲気を味わう旅は好むほうである。
 あと、リンク先のご講演録であるが、こちらのリストによると、発信元は、日蓮宗公式チャンネルとなっており、平成24年8月3日に日蓮宗宗務院講堂で平成24年度 月例金曜講話として行われた講話の公式記録であるようだ。

次回に続く。