じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
岡山市内でもそろそろ田植えシーズンとなってきた。写真左は、農学部農場。昨年より若干遅いように思われる。写真右は、座主川上流域にかかる「座主川滝」。私の知る限りでは、座主川にかかる唯一の「滝」であり、水田に水を供給する期間のみ出現。 |
【思ったこと】 160611(土)トールネケ『関係フレーム理論(RFT)をまなぶ』(44)派生的関係反応(16)派生的刺激反応と刺激機能の変容(5) 昨日までのところで、 Dougher, Augustson, Markham, Greenway, & Wulfert,E. (1994). The transfer of respondent eliciting and extinction functions through stimulus equivalence classes. Journal of the Experimental Analysis of Behavior, 62, 331-351. の研究の概要を何回かにわたって紹介した。最後のところで引用したように、この論文では、刺激等価性クラスは刺激機能の変換をもたらすプロセスではなく、刺激等価性も刺激機能の変換も、何らかの別の行動プロセス群によって結果としてもたらされた現象であると論じられていた。関係フレーム理論では、刺激機能の変換は、 In RFT, alteration of stimulus functions based on derived relations is called transformation of functions.というように再定義されている。要するに、刺激機能は、レスポンデント条件づけやオペラント条件づけといった基本的・直接的な条件づけのしくみ以外に、派生的関係学習によっても変容する可能性があることが前提となっている。もちろん、この再定義を生産的に活用するためには、派生的関係学習がどういう条件のもとでどのように生じるのかを体系化していく必要がある。 派生的関係に基づくと考えられている刺激機能の変換の証拠としては、上記のレスポンデント条件づけ&消去に関する機能以外に、
次回に続く。 |