じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 津山線・法界院駅近くの踏切を通過するキハ47系 ノスタルジー車両。こちらの記事によると、
JR西日本岡山支社では、今春(4月から6月まで)に開催された「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」を契機に、岡山県北部エリアを中心に「懐かしいまちへ、懐かしい列車で向かう旅」をお楽しみいただける「みまさかノスタルジー」を、毎週土曜日、日曜日に1日2往復(4本)運転し、期間中約12,000人のお客様にご利用いただきました。
 7月以降は一部サービスを変更し、ノスタルジーの車両を、毎週土曜日の決まった時間の定期列車に充当して1日3.5往復(7本)運転しています。秋以降には、月に1回程度、岡山県北部エリアを中心に、四季折々の魅力を楽しむ臨時列車「ノスタルジートレインで巡るこだわりのおかやま旅シリーズ」を展開します。
となっており、今回目撃したのは、土曜日運行の定期列車と思われる。なお、10月10日には姫新線開業80周年記念号が運行されるようだ(津山・岡山間は復路のみ。全車指定席)。

2016年09月24日(土)



【思ったこと】
160924(土)トールネケ『関係フレーム理論(RFT)をまなぶ』(114)アナロジー、メタファー、そして自己の体験(51)「般化オペラント」についての復習(34)RFTからみた般化オペラント(6)

昨日の続き。

 Barnes-Holmes & Barnes-Holmes. (2000)の論考は、RFTを体系的に論じた書籍『Relational Frame Theory: A Post-Skinnerian account of human language and cognition.』(Hayes, Barnes-Holmes, & Roche, 2001)においても引き継がれており、RFTの理論的基盤として大きな役割を果たしている。また、前章で引用しているように、RFTは帰納的に事実を積み重ねて構成される理論であるが、じっさい、2000年以降にも膨大な数の実験的検討が行われており、その成果は着実に蓄積されている(Dymond, May, Munnelly, & Hoon , 2010参照.)。

 般化オペラントとしての派生的関係反応についての研究も基礎、応用の両面にわたって大きく前進した。その中で特に注目したいのが、般化オペラントとしての視点取り(perspective taking)の理論の拡張である(Barnes-Holmes, McHugh, & Barnes-Holmes,2004)。論文タイトルが「Perspective-taking and theory of mind: A relational frame account(視点取りと心の理論:関係フレームによる説明)」となっている通り、発達心理学の領域で「心の理論、Theory of Mind)」として紹介されている数々の経験的事実をRFTの枠組みから説明を試みようとするものであった。この試みはさらに、誤信念の実験的分析「Understanding false belief as generalized operant behavior.」(McHugh, Barnes-Holmes, Barnes-Holmes, & Stewart. 2006)、さらに自己概念の成立にかかわる諸問題の研究「The self and perspective taking: Contributions and applications from modern behavioral science.」(McHugh & Stewart, 2012)として発展している。また、応用面においては、RFTを理論的基盤としたACT(Acceptance and Commitment Therapy)に関する膨大な数の理論書、入門書、実践書が出版されている。

 以上述べてきた通り、派生的関係反応を含む般化オペラントを純粋に機能に定義し、データの蓄積により理論の精緻化と適用範囲の拡大をめざすという2つのキノウ主義(帰納主義と機能主義)のアプローチはこれまでのところ着実に発展していると言えるが、解決すべき問題点もないわけではない。 ここでは、
  • 刺激についての定義と反応についての定義の分離
  • 機能的定義がもたらす不確実さ
の2点を挙げておくことにしたい。

次回に続く。