じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 時計台前の紅梅が見頃となっている。なお、先日の某会議で聞いたところによれば、このエリア一帯(岡大西門・西側花壇を含む)には新施設を建設する計画があり、早くも、新年度以降に工事が始まるとのことである。記念樹や貴重な樹木は移植されるというが、この場所で紅梅を眺めるのは今年が最後になりそう。

2017年2月3日(金)




【思ったこと】
170203(金)ACTの価値論(10)価値vs.ゴール(6)

 昨日引用した「価値とゴールの区別に関する5つのキーポイント」:
  1. 価値は「今,ここ」にあり,ゴールは未来にある。
  2. 価値を正当化する必要はない。
  3. 価値は優先順位をつける。
  4. 価値は「軽く」持っているくらいの感覚がよい(価値に固執しない)。
  5. 価値は自由に選択できる。
についてもう少し詳しく考察してみることにしたい。

 まず、1.の「価値は「今,ここ」にあり,ゴールは未来にある。」というのは、
ゴールを追い求めること自体を否定するものではないが、ゴールの達成ばかりを重視していると慢性的な欠乏感や欲求不満を抱きやすい。目標地点を固定するのではなく、方向性を定めるだけにとどめて、「今、ここ」という、方向づけられたプロセスを大切にしましょう。
というように解釈できるように思う。

 こうしたライフスタイルを維持する限りは、競争の敗者になることはないし、未達成や失敗で挫折することもない。高齢になって、できることが限られてきたとしても、それまで維持してきた方向性の延長上でイキイキと活動することができるはずである。

 もっとも、現実世界では、入試、資格試験、採用試験といった関門があることは確かであり、人生の一時期、具体的な目標達成に向けて全力を傾けるということはアリではないかと思う。若い時から「今、ここ」ばかりを重視してよいものかどうかは疑問が残る。

 また、生産管理や品質管理のPDCAサイクルを援用すると、個人の日常行動においても、行動が適切に強化され継続していくためには、いくつかの達成目標を立てた上で実行し、その達成度をチェックしながら次の目標にチャレンジするというライフスタイルを実践したほうが、結果的により充実して発展性のある人生を送ることができるかもしれない。

 ということで、上記の指針は現実生活で困難に直面している人たちや病気や加齢で体が不自由になっているのためには大いに有効とは思われるいっぽう、健常な若者の場合は、大志をいだき、それを実現するための小目標を設定して着実に達成していくという「目標設定→達成→次の目標設定」という目標・達成循環型のライフスタイルもアリではないかという気がしている。

次回に続く。