じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 文学部東の花壇にあるソテツ。剪定により葉っぱが取り払われた株もある。このWeb日記で何度か言及しているように、このエリアには来年度中に新しい施設が建てられる計画となっており、このソテツもどこかに移植もしくは伐採されてしまう見込み。

2017年2月17日(金)




【小さな話題】

ローカル路線バスの旅第25弾

 2月9日と2月16日に、2回にわたってBS-JAPANで再放送された表記の番組を録画再生で視た。この番組は2017年1月2日にテレビ東京で放送されており、妻の実家で最初の一部だけは視たのだが、結末まで視ないうちに岡山に戻ってしまった。

 このシリーズについては毎回、放送後に、マニアの方々が様々な別ルートや最短ルートを提案しておられる。視聴後に検索したところ、その1つがこちらに見つかった。リンク先にも記されているが、今回は、どのようなルートを選んでも、徒歩区間は避けられないようであり、路線バスの旅なのかウォーキングの旅なのか、企画段階で若干無理があったように思われた。

 通常、この種のジャンルの番組はヤラセが普通だが、本番組に限っては、結末が示す通り、8割方はぶっつけ本番という気がする。但し、何の事前情報もなしには選ばないだろうと思われる行き先選択があったり、ホテルの予約や日帰り温泉の送迎などについては、スタッフのほうから事前に打診があったのではないかと思われるふしもあった。

 あと、このシリーズでは過去に、第5弾「日光→松島」、第7弾「青森→新潟」というルートが設定されていたことがあり【ウィキペディアの該当項目参照】、その時の経験を生かすこともできたはずだが、同じルートでは新鮮味が無い。回を重ねるといろいろな配慮が必要になってくるようだ。

 ということで、いずれにせよ、この25回をもって、約10年続いた、太川・蛭子コンビによる旅は終了となった。こちらの方が、
ローカルバスは日本全国で年々縮小しており、徒歩抜きで路線バスをつなぐことは困難になっています。したがって、番組を継続するのなら、ルール変更は避けられないはずです。
と指摘しておられるように、現行ルールのもとで、かつ新鮮味のあるルートを設定することはもはや困難という気もする。むしろ、2つのグループがネットやモバイル機器を駆使して、最短ルートを競うほうが面白いかもしれないが、類似番組はすでに視たことがある。




「レンタルフレンド」と「レンタルじぶん」

 17日の夜、妻が視ていた番組で、結婚式などに代理出席して場を盛り上げる「レンタルフレンド」の話題を取り上げていた【番組名は不明】。自分の誕生日を祝ってくれるレンタルフレンドシステムもあるという。

 世の中には「ぼっち」を嫌がる若者があり、それに応えるサービスとして成り立っている以上、それについてとやかく言う必要はない。もっとも、もともと一人で過ごすことを好む私にとっては、そのようなサービスは全く不要。

 人間というのは性善でも性悪でもなく、置かれた状況によって、博愛者にも虐殺者にもなりうる。ボランティア活動に参加している人たちの中には、自分自身の貢献を生きがいとしているというよりも、ボランティア活動の現場(例えば災害復興支援)の中では、参加者がみな性善となり、独特の絆が形成され、そのことの心地よさを求めて参加している人たちも少なくないように思う。お金を払って友だちをレンタルするよりは、そういう、人々が性善になれる場に飛び込んでいったほうが得られることは大きいようにも思える。

 「レンタルフレンド」ではなく「レンタルじぶん」があったらどうなるか、という考えも浮かぶ。自分が面倒なことは代わりに全部やってくれる。そうなった時、ホンモノの自分は何をして過ごすかということになる。なんとなくACTのメタファーにありそうな話だが、「なんでもかんでもレンタルじぶんが代行してくれるとしたら、(レンタルでない)あなた自身は何をしたいですか?」という質問をすることは、価値の明確化に有用ではないかと思う。