じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 3月3日の夕方、旭川・岡北大橋から、博多方面に向かうドクターイエローを見物することができた。(楽天版参照。)

 従来のネット情報では、その逆方向(上り東京方面)の検測車が翌日の12時6分頃に岡山を通過するはずになっていたので、近隣のショッピングセンターでそのチャンスを待っていたが、予想時刻になっても出現せず、12時20分頃に撤退。写真は、12時12分頃に通過した普通の「のぞみ」(下り)。

 あとで調べたところ、3月4日に新幹線のダイヤ改正が実施され、上りの「のぞみ検測」は、従来より1時間ほど遅い13時過ぎにこの場所を通過していたことが分かった。ドクターイエローに確実に出会うためには、各地のリアルタイムの目撃情報が書き込まれた掲示板を閲覧してから出かけるのが無難のようである。

2017年3月4日(土)



【思ったこと】170304(土)オドノヒュー&ファーガソン『スキナーの心理学』(16)第3章スキナーの背景(10)ダーウィン(1)

 3月2日の続き。

 第3章の後半ではダーウィンの影響が詳しく取り上げられていた。翻訳書の第3章は27頁から56頁まで30頁で構成されているが、記述量を比較すると、
  • ベーコン:約6頁半
  • マッハ:約4頁
  • パブロフ:約1頁
  • ソーンダイク:約2頁半
  • ワトソン:約4頁
  • ダーウィン:約9頁
となっていて、ダーウィンが最も多い。確かに、オペラント行動の強化・弱化の原理は、自然選択(淘汰)の個体行動バージョンと言えないこともない。

 ちなみに生物は、自然選択だけで進化したわけではない。まずは多様性が必要である。みなが均質であれば、単に運の良かった個体が生き残るだけになってしまう。第二に、淘汰された結果が継承される必要がある。個体レベルでいかに適応的であったとしても、繁殖能力が無ければ、その種が存続することはできない。第三には、一定の環境変動が必要。環境の変化があまりにも激しすぎるとすべての生物が絶滅してしまう恐れもあるが、そのいっぽう、あまりにも安定しすぎていると均衡状態となり、それ以上の進化は起こりにくくなる。幸か不幸か、地球環境は絶妙なレベルの激しさで変化し、生物の進化を後押ししてきた。

 本書では、こうした環境の役割について、いくつかの例が挙げられていた。留意すべきことは、レスポンデント条件づけや、オペラント条件づけで行動を変えられるということ自体がその生物の適応に貢献しているという点である。要するに、形態だけ(体の大きさ、皮膚の厚さ、ツノや爪や牙の強さなど)ばかりでなく、強化や弱化によって柔軟に行動を変容できることがより適応的であるということを意味する。なぜ条件づけされるのかという疑問に対しては、本書にも記されている通り「条件づけは進化が創り出したメカニズムである」という答えが最も適切であると思われる。

 次回に続く。