じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【思ったこと】 170828(月)ボーム『行動主義を理解する』(65)言語行動と言葉(2) 昨日に続いて、 ボーム(著)森山哲美(訳)(2016).『行動主義を理解する―行動・文化・進化―』 二瓶社. の話題。 昨日も引用したように、本書では言語行動が結果によって制御されるという点が強調されている。それゆえ、「言語行動は、他のオペラント行動と同じように、強化される可能性が高い文脈でのみ起こる傾向がある。」【翻訳書171頁】。一例として、「その塩をとってください」という発話が挙げられている。私のほうで文脈を付け加えると、
上記の例からも言えるように、言語行動は聞き手の行動によって強化される。聞き手を必要としないオペラント行動は言語行動とは言えない。 言語行動は言語共同体の中で強化され習得されていく。遺伝的に高い能力があると期待される子どもであっても、言語共同体なしには言葉を身につけることはできない。 本書ではさらに、言語的な例と非言語的な行動を区別するためにいくつかの例が挙げられている。
次回に続く。 |