じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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定年退職後も名誉教授として学内LANに接続することができる(←但し、専任教員に比べるとアクセスできる範囲は限定される)。といっても教員研究室は存在しないので、代わりに落ち着いてネットに接続できる場所を探したところ、図書館に名誉教授室と研究個室のあることが分かり見学させてもらった。写真左は名誉教授室、右は研究個室。
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【思ったこと】 180327(火)第23回人間行動分析研究会(13)徹底的行動主義とは何だったのか?(9)巨視的行動主義(2) 3月25日の続き。 巨視的行動主義の提唱者の一人であるBaumは、私的事象を行動の説明因とすることに強行に反対している。しかし、私的事象を重視するということはスキナーが ●Skinner, B. F. (1945). The operational analysis of psychological terms. Psychological Review, 52, 270-277, 291-294. で示した基本姿勢であり、佐藤(1985): ●佐藤方哉(1985).行動心理学は徹底的行動主義に徹底している.理想,625,124-135. も、徹底的行動主義と方法論的行動主義は、「私的出来事は心理学体系に何らかの位置を占めるか」によって分岐され、この問いにYESと答えるのが徹底的行動主義であると論じている。 なお余談だが、翌日、同志社大学で最終講義をさせていただいた際に、トールマンの目的的行動主義との関連について質問をいただいた。上掲の佐藤(1985)の分類によると、トールマンの目的的行動主義は、
もう1つ、Rachlin(2013): ●Rachlin, H. (2013). About teleological behaviorism. The Behavior Analyst, 36, 209-222. は、自らの提唱する目的論的行動主義(Teleological behaviorism)は徹底的行動主義とは別物であるとして、以下のように対比している。以下、「vs」の左側が徹底的行動主義、右側が目的論的行動主義
次回に続く |