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藤井聡太・七段得意の「消しゴム回し」。↓の記事参照。
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【小さな話題】 「又吉直樹のヘウレーカ!」と「チコちゃんに叱られる!」 NHKで、今年の4月頃から、異色の雑学番組が2本レギュラー化している。妻が録画していて、私も、夕食時などにそのうちのいくつかを視聴した。「ヘウレーカ」とか「チコちゃん」というタイトルからはどんな中身なのか全く想像できず、最初は「こんな下らん番組を録画するな!」と不平を言っていたが、実際に視ると、私好みの雑学系番組であることが分かった。 このうち、「又吉直樹のヘウレーカ!」は、これまでのところ、「なぜ植物はスキマに生えるのか」と「なぜお祝いに“胡蝶蘭(こちょうらん)”を贈るのか?」の2回分しか視ていないが、いずれも興味深い内容であった。このうち蘭については、ウィキペディアの該当項目にもあるように、
もう1つの「チコちゃん」は、レギュラー第9回目(6月8日放送)を視ただけであった。この日の疑問は、
2.のペン回しについては、諏訪東京理科大学の教授が「脳みそをフル回転させ、やる気を起こすため」という解答を寄せていたが、うさんくさい印象は拭えない。科学的に説明するのであれば、ちゃんとした実験で、ランダムに2群に分けた、実験群はペン回しをする、対照群はペン回しをしないという条件のもとで作業効率や持続力に有意な差が生じるかどうかを示す必要があるだろう。もちろん、ペン回しをしている時には脳のある部位が活性化するだろうが、そのことが知的作業の効率を上げるかどうかは別問題であろう。なお番組では「ペン回しをしても学習能力がアップするわけではありません」、「ペン回しをする際には周りに迷惑をかけないようにしましょう」とはっきり断っていた。 余談だが、昨日の日記で言及した「第15回詰将棋解答選手権チャンピオン戦」に出場した藤井聡太・七段は、ペン回しではなく消しゴム回しをすることで有名【上の写真参照】。もっとも、消しゴム回しが脳の活性化に有用であるなら、通常の対局の時にも、持参した消しゴムを回すか、もしくは棋士がしばしば携行する扇子を回しながら次の手を考えるはずである。でないとするなら、単に、集中力を持続させるクセのようなものと見なすべきではないかと思う。 3.のペットボトルの話題は、凹凸のあるペットボトルは熱い液体を入れても形状が変わりにくいこと、いっぽう、つるつるで円筒形のペットボトルは内部からの圧力に耐えやすい炭酸系飲料に使用されているとのことであった。ジュース用のボトルに凹凸があるのは、充填時にジュースが高熱であるためということだったが、あんなに高温にしてしまってもジュースの風味が壊れないのはスゴイことだと思う(←ビタミンCは殆ど消滅か)。 このことに関連するが、熱いお茶を空のペットボトルに入れて運ぶ時は、炭酸飲料用ではなく凹凸のあるボトルに入れたほうが形が変わりにくいと言えそう。なお、炭酸系飲料を凹凸のあるボトルに入れるとボトルが破裂する恐れがあり非常に危険。 4.では、近代フランス料理の創始者オーギュスト・エスコフィエが紹介されていた。エスコフィエ以前のフランス料理はビュッフェスタイルが主であり、エスコフィエによって分業化で造られるコース料理が定式化したとのことであった。 わずか1回分であったが、「チコちゃん」で雑学的知識がだいぶ増えた。もっとも、この番組、どういう世代を視聴者層として狙っているのかイマイチ不明であるし、意外性のある雑学ネタというのは大概はネット上で広まっていていずれネタギレになるのではないかという懸念もある。 |