じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 定年退職後の整理作業をしていたところ、古い五百円硬貨2枚が見つかった。試しに自販機に入れてみたが釣り銭口から出てきてしまう。最近はスーパーでも、支払った硬貨はレジの収納口に入れて機械的に計算しているので、旧硬貨を使うと他のお客を待たせることになるかもしれない(←法律的に、受け取りは拒否できないはずだが。) どこで使おうか...。

2018年6月13日(水)


【小さな話題】

葉っぱはなぜ緑色なのか?

 夕食時、「チコちゃんに叱られる!」の第8回の一部を録画再生で視た。【6月11日の日記に関連記事あり。】

 その中に「葉っぱはなぜ緑色なのか?」という興味深い疑問があった。正解は「葉っぱは赤と青が好きだから」とされていた。

 番組でも少し言及していたが、そもそもモノが特定の色に見えるのかについては、どういう波長の光が吸収されるのかと、網膜レベルで3つの錐体細胞のうちのどれが刺激されるのかによって決まってくる(このほか、色の恒常性など、知覚レベルの諸要因によっても変わる。)

 「葉っぱがなぜ緑色なのか?」という疑問に対して「葉っぱには葉緑素があるから。葉緑素が緑色だから葉っぱは緑色に見える」という答えが考えられるが、これではまだ、「葉緑素はなぜ緑色なのか?」という次の疑問が生じてくるので完全正解とは言えない。

 ウィキペディアのリンク先にも記されているように、葉緑素が緑色であるのは、赤の波長と青の波長帯を吸収しやすい複数の色素があるためで、太陽光が葉っぱに当たった時に、赤と青を吸収してしまうと、残った波長は中間の緑色の波長帯のみとなる。これが、葉っぱが緑色に見える理由ということになる。

 では、なぜ緑色の波長帯を吸収しないのか。光合成の効率を高めるために少しでも多くの太陽光線を利用するのであれば、緑色を含めてすべての波長を吸収したほうが適応的であるはず。またその場合は、葉っぱの色は真っ黒になるはずである。この疑問に対して、番組では、地球上の環境では、あらゆる波長を吸収してしまうと葉っぱの温度が高くなりすぎて細胞が死滅してしまうというような理由を挙げていた。このほか、赤の波長だけ、あるいは青の波長だけで野菜を育てると、成長の仕方が変わってくるというお話もあった。これ以上、専門的なことは分からないが、
  • まず、植物が造りやすい色素がいくつかあり、それぞれの色素は特定の波長帯を吸収する。
  • 地球環境のもとでは、すべての波長帯を吸収するよりは、一部の波長帯だけを吸収するほうが適応的であった。
といったことが、赤と青を吸収しやすい葉っぱになったという点が理解できた。

 なお、植物の中には赤い葉っぱをつけたものがあるが(←紅葉ではなくて若葉の時から赤いという意味)、これは、葉緑素の他に、葉っぱの中に赤い色素を含む物質が含まれているためであって葉緑素が存在しないわけではない。また、観葉植物の中には白の斑入りの葉っぱをつけたものもあるが、こちらは白い部分には葉緑素が含まれておらず、一般的には育てにくいように思う。

 いっぽう、日本語では「青葉」という言葉があっても、青い葉っぱというのは見たことが無い。これも何か理由があるはずだと思うが、よく分からない。